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ペットとして飼われた後、捨てられた外来種のミシシッピ・アカミミ・ガメがセントラルパークやハーレムのモーニングサイド池で繁殖し、生態系に悪影響を及ぼしている。ニューヨークポストが23日、報じた。
非営利団体ニューヨーク・ウミガメ・リクガメ協会のアレン・ザルツベルクさんは、「捨てられたミシシッピ・アカミミ・ガメが大きくなって、在来種からエサや日光浴をする場所を奪っている」と顔をしかめる。メキシコ湾岸原産の同カメは、頭に耳のような赤い斑点があるのが特徴。現在ではハワイ州を含め全米で生息が確認されている。ザルツベルクさんは、「飼えなくなったから自然に戻せばいいなどと考えて公園や池に捨てるのは大間違い。公園は自然ではない」と指摘。さらに「サルモネラ菌を持っており、触ると危険だ」と注意を促している。公園利用者も「このままでは本来の生態系が脅かされる」「フロリダ州を乗っ取った外来種のイグアナのようだ」と心配する。
ザルツベルクさんは「殺処分するしかない。しかしそれで、在来種が戻ってくるかは疑問」と危機感を募らせている。市公園局は、「ペットを公園に捨てないで」と呼び掛けている。

ミシシッピ・アカミミ・ガメ(photo: Flyri/Pixabay)
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