独房で銃弾入りの拳銃見つかる エプスタイン被告が自殺した拘置所 

 連邦刑務局(BOP)は5日、マンハッタン区ローワーマンハッタンのメトロポリタン矯正センターで、銃弾を装填した拳銃が見つかったことを明らかにした。同施設は、未成年の少女の性的搾取と人身売買の疑いで起訴された富豪のジェフリー・エプスタイン被告が昨年、勾留中に自殺した場所。各メディアが6日、報じた。
 BOPの声明によると、銃器が持ち込まれた可能性があるとの内部情報を受け、2月27日から同施設を封鎖し捜査。独房で銃弾入りの拳銃を発見した。他にも、携帯電話や違法薬物、手作りの武器などが見つかったという。これらの「禁制品」が持ち込まれた経路については不明。同施設では、面会人も被拘留者も金属探知機による検査があり、私物を持ち込むことはできない。収容されている約700人の大部分が公判待ちだ。6日付のニューヨークタイムズによると、BOPが捜査のために同施設を封鎖していた間は、温かい食事や温水シャワーの提供が制限された他、弁護士や親族の面会も禁止に。関係筋の話によると、BOPは同施設の職員の取り調べを始めたという。
 メトロポリタン矯正センターを含む全米の連邦刑務所では禁制品の持ち込みや暴力問題が増加。トランプ政権は2018年、連邦政府の規模縮小に伴い刑務官の雇用も削減。同紙の記者は、看守が不在なことが多い刑務所内で白昼、二重の防犯柵に近づいた人物が、武器や違法薬物、携帯電話などを受刑者に投げ入れる様子を目撃している。

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