新型コロナウイルスの発生源が中国とされていることから、アジア系米国人に対する差別事件が全米で増加している。ニューヨークタイムズが24日、報じた。
カリフォルニア州では先日、16歳のアジア系の少年が学校で、「ウイルスに感染している」と罵られ暴行を受け、救急病院に搬送された。マンハッタン区の地下鉄の駅では先月、マスクをしていた女性が暴行を受ける事件が発生。クイーンズ区のバス停でも、アジア系の親子が罵られ、父親が頭を殴打される事件が起きている。
同紙が22日までの1週間で、アジア系米国人20人以上に行ったインタビューによると、食料品店に買い物に行くことや1人で地下鉄やバスに乗ることについて全員が「怖い」と回答したという。
さらに、全米では身の危険を感じたアジア系による銃の購入が増加。メリーランド州の銃販売店の店主によると、3月の初旬に銃を購入したほとんどがアジア系だったという。
また、アジア系米国人のニュースサイト、ネクストシャークの代表、ベニー・ローさんによると、同サイトに寄せられるアジア人への憎悪犯罪の告発数は、新型コロナウイルス発生前に比べて10倍増加しているという。
メリーランド州在住の疫学者、トニー・ドューさんは、トランプ氏が自身のツイッターで新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼んだことが差別の助長につながったと指摘。トランプ氏は23日夜、「感染拡大はアジア系米国人のせいではない」と火消しした。
「中国ウイルス」発言が差別助長 身の危険感じるアジア系米国人
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