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国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が30日に発表した報告書によると、6月にブロンクス区で起きた抗議運動参加者に対する、ニューヨーク市警察(NYPD)による暴力的な取り締まりが、国際人権法に違反していたことが判明した。ゴッサミストが30日、報じた。
同区モットヘブンで6月4日に行われた警察の暴力に対する抗議運動では、250人以上が逮捕された。HRWが発表したビデオには、デブラシオ市長が当時定めていた夜間外出令の開始時間である8時の数分前に、自転車に乗った警官がデモ隊の進路を封鎖し、続く警官らが、警告もなしに一方的に、参加者をこん棒で叩く、地面に押し倒す、顔に向けて催涙スプレーを発射するなどの様子が捉えられている。参加者、法的監視員、傍観者を含む61人以上が、警官の暴力により負傷し、3人以上が入院。警官が参加者の顔や首を膝で押さえつける姿も2回確認された。逮捕された者らは、食事や水も満足に与えられず、長時間拘束されていたという。
NYPDのダーモット・シェイ本部長は、これについて参加者が警官に対し攻撃をしかけたため行ったと、警官の行為を正当化する発言を繰り返していたが、HRWによると抗議運動は平和的で、そのような証拠は見つからなかった。同報告書は、本部長およびテレンス・モナハン警察長の懲戒または解雇など、NYPDの抜本的改革を求めている。

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