NYCマラソン、主催団体のCEOが辞任  従業員からの人種差別の告発受け

 ニューヨーク・シティ・マラソンを主催するニューヨーク・ロード・ランナーズ(NYRR)のCEO、マイケル・カラピソ氏が、人種差別の指摘を受け、12月末に辞任することが分かった。

 NYRRの元従業員は9月、同団体内で人種差別や偏見があると署名サイトで告発。白人男性の従業員の給与が有色人や女性よりも高く、多くが昇進していたとして、2015年からCEOを務めたカラピソ氏の辞任を要求し、約1200人が署名した。また、ランニング情報サイト、ランナーズワールドが10月30日に報じたNYRRの社内調査によると、多様性を推進する人事に過去19ケ月間、誰も担当していなかったことも判明した。

 これらの告発を受けてNYRRは1日、新しいCEOを採用すると声明で発表。「ランニングを通じて人々を助けることが私たちの役割」と述べた。

昨年11月に開催されたニューヨーク・シティ・マラソンの様子(Photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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