NY市内でアジア系住民へのヘイトクライムか 領事館も注意を呼びかけ

 

 

NY市内でアジア系住民へのヘイトクライムか

領事館も注意を呼びかけ

 

 ニューヨーク市内で、アジア系住民への憎悪犯罪(ヘイトクライム)と思われる事件が相次いでいる。4日、NBCニュースが報じた。

 ミン・テオさん(56)は2日午後9時頃、ローアーイーストサイドのルトガース通りに近い地下鉄駅に入ろうとしたところ、突然現れた男に殴られて横転した。男は無言で暴行を続けたという。防犯カメラには、男がテオさんに暴行を加えた後、地下鉄駅方向に逃げていく姿が映っている。テオさんはこの男と面識がないと語っている。警察は、ヘイトクライムの可能性も含めて調査を開始。逮捕につながる情報提供者には2500ドルの報奨を出す。コミュニティー活動家のカーリン・チャンさんは「窃盗目的には見えない。アジア系住民を標的にした暴行事件だ」と指摘している。

 市内では2月23日、アジア系女性が歩道に押し倒され殴打を受ける事件が発生。その2日後にはチャイナタウンを歩いていた男性が後ろから刃物で刺されている。ニューヨーク市のデブラシオ市長は先週末行われた抗議集会に参加。1日には「アジア系住民を標的にした攻撃がトレンド化しており、忌まわしい」と発言した。

 在ニューヨーク日本国総領事館は、今後もこうしたアジア系住民へのヘイトクライムが続く可能性があるとして、注意を呼びかけている。

NYPDが公開した容疑者の顔、NYPDCrime Stoppers公式ツイッター(@NYPDTips)より

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