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ブレイクスルー感染、1万人超
ワクチン接種者、まれに陽性反応

米疾病予防センター(CDC)はコロナウイルスのワクチン完全接種者でも、コロナ検査で陽性反応が出ることがあると注意喚起している。ニューヨークタイムズが23日、伝えた。
3月にワクチンを受けたニューイングランド地方在住のケビンさん(42)。最近、友達とバーにでかけた後、鼻水・鼻詰まりを発症した。「アレルギー反応かと思った」が、頭痛や筋肉痛に発展。医者の勧めで受けたコロナ検査で、陽性が確認された。ただ、こうした感染は極めてまれで「ブレイクスルー感染」と呼ばれる。CDCは、4月末までに46州で1万人以上のワクチン完全接種者でこの感染が生じたと発表した。
症状が出ても鼻詰まりや筋肉痛程度で、無症状に終わることも多い。とはいえ、免疫力が落ちている高齢者や持病持ちは注意が必要。CDCのガイドラインでは、陽性反応が出た場合は、10日間の自己隔離を求められる。同居家族とも6フィートの距離を保ち、ワクチン未接種の子どもなどが感染しないように気を付ける。かかりつけの医者への連絡も肝要だ。
ワクチン接種が増えれば、ブレイクスルー感染者も増える。医療専門家は「驚くに値しない」と指摘する。感染が広まっている変異ウイルス「デルタ株」にも有効なので、ワクチンを接種しない理由にもならない。
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