異臭漂い、利用者は階段利用 ユニオン・スクエア駅、民間管理の出入り口

 

 

異臭漂い、利用者は階段利用

ユニオン・スクエア駅、民間管理の出入り口

 

ユニオン・スクエア駅のエスカレーター(4月28日撮影=本紙)

 

 マンハッタン区ユニオン・スクエアの南東にある29階建て高層アパート「ゼッケンドルフ・タワーズ」。1ベッドルームの家賃が6千ドル以上、アパート全体は約340万ドルという高値で市場に出されている。しかし、階下の地下鉄駅「14丁目ユニオン・スクエア」出入り口付近には異臭が漂い、乗客は階段の利用を余儀なくされている。このほど、ザ・シティが伝えた。

 同駅はニューヨーク市内で乗降客が4番目に多い代表的な駅だ。645室を備えるゼッケンドルフ・タワーズが入り口やエスカレーター2基を管理。1987年に完成してから、それ以前はみすぼらしかったユニオン・スクエアを「イケてる」街に変貌させるきっかけになった。

 ただ、このエスカレーターはほぼ使用不能状態。ある男性ホームレスによれば、小便の臭いがするとして、ホームレスですら出入り口付近で寝るのを避けているという。2月には、エスカレーターのメンテナンスを怠っていたとして、ゼッケンドルフ・タワーが2件の違反処分を受けた上、高額の罰金を科せられた。

 市内の地下鉄472駅の出入り口のうち、約150の出入り口がこの駅同様、土地所有者が管理。私設のエスカレーターは42基、私設エレベーターは56台あるといい、維持管理や安全の観点から問題視されており、苦情が寄せられているという。

 


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