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NY州、サル痘「差し迫った脅威」
ワクチン供給拡大へ


ニューヨーク州のバセット保険局長は28日、サル痘を公衆衛生上の「差し迫った脅威」と宣言した。同日ゴッサミストが報じた。ホークル知事は向こう4〜6週間内にニューヨーク市にワクチン8万人分を供給すると約束。州内その他の地域にも3万人分を配る考えのあることを明らかにした。
市内では同日、1,251人がサル痘検査に陽性反応を示した。州全体では1,341人。全米では約4900人の感染が確認されている。ニューヨークのホークル知事は「米国内感染者の約4分の1はニューヨーカー。特に性的少数者のコミュニティーが最も深刻な影響を受けている」とは指摘。「連邦政府に働きかけ、割合に見合ったワクチン数確保を目指す」と続けた。宣言によって、地域の保険当局は州から費用弁済を受けることが可能になる。
世界保健機関(WHO)は23日、サル痘が74カ国に広がり1万6000人以上が感染したとして「緊急事態」を宣言している。ホワイトハウスも対応策を講じるとしているが、緊急事態とは認定していない。米疾病対策センター(CDC)によると、サル痘は天然痘よりも毒性は弱く、死亡することはまれ。発熱、筋肉痛、悪寒の後、顔や口内に発疹が出現する。濃厚接触または体液を通して感染する。感染者の体液の付着した服や寝具から感染する場合もある。
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