米疾病対策センター(CDC)のデータによると、新型コロナウイルスに関連した救急外来受診、死亡、入院率が過去数週間で増加している。「FLiRT(フラート)」と呼ばれる「KP3」および「KP2」の2つの変異株が現在、全症例の半数以上を占めるという。ニューヨーク・タイムズは17日、感染した場合の症状や検査、治療を説明した。

症状は、くしゃみ、鼻づまり、頭痛、筋肉痛、吐き気、嘔吐などで、疲労感や全般的な不調を訴える患者も多い。症状が出た場合や感染者への接触が分かったら、すぐに検査を受け、1、2日後に再度検査するのが理想的だ。ただ、家庭に十分な数のラピッド検査キットがない場合、偽陰性の可能性を減らすため、数日待ってから検査した方がよい。保健当局は、Cue Health社製のキットを使用しないよう勧告している。
米食品医薬品局(FDA)は3月、重度の免疫不全患者のための新薬「ペムガルダ(モノクローナル抗体輸液)」を承認。同薬は、ウイルス感染前に予防的に服用できる。また、12歳以上の陽性患者は、発症後5日以内に「パクスロビド」を摂取できる。同薬は、体内でのウイルスの複製を阻止し、重症化しやすい人の死亡リスクを低下させる。他にも、成人と子供に点滴で投与される「レムデシビル(ベクリュリー)」、成人の重症化を防ぐ錠剤の「モルヌピラビル(ラゲブリオ)」がある。
【専門家のコメント】
症状出たら、医師の受診を

J+MED on Madison
予防医学・家庭医療 中釜知則医師
確かにコロナ感染が増加しています。症状は比較的軽度ですが、以前より伝染しやすく一部の患者は重篤化します。CDCは従来通りの感染症対策を推奨しています。感染したり疑わしい場合は早急に医師を受診し、必要であれば抗ウイルス薬を含めた治療を行います。発症から7日を目安に、所属する団体と相談のうえ社会復帰しましょう。
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