連邦移民当局は、トランプ大統領の2期目初となる新しい移民収容施設をニュージャージー州ニューアークにオープンする。北東部におけるICEの収容能力拡大が目的。ゴッサミストが2月28日、伝えた。

1000床の収容施設は、デラニーホールとして知られる米移民税関捜査局(ICE)の収容施設跡地に建設される予定。ICEのディレクター、ケイレブ・ヴィテロ氏は声明で「国際空港の近くに位置することで、ロジスティクスが合理化される。また、不法滞在者を逮捕、収容、強制送還するにあたって迅速な手続きを進めるのに役立つだろう」と述べた。
ICEの最新のデータによれば、2月9日時点でICEの施設には4万1169人が収容されており、その大半は犯罪歴がなく、犯罪歴のある人は全体の3分の1にも満たない。トランプ政権は、移民取締官が主に「最悪」の犯罪者をターゲットにしていると発表しているが、移民研究家オースティン・コーチャーさんのデータ分析によると、ICEによる取締りの急増は犯罪歴のない移民を主なターゲットにしているという。地元の移民支援団体は、新たに再開される施設がニュージャージー州および周辺地域におけるICEの存在感の増大につながることを懸念している。
ICEは現在、ニューヨーク州バッファローのICE施設、オレンジ郡とクリントン郡の拘置所の計3つを収容施設として保有。ニュージャージー州エリザベスにもICEの施設がある。デラニーホール施設のオープンにより、ICEのニューヨークとニュージャージーにおける収容能力はほぼ2倍になる。
編集部のつぶやき
収容施設は結局、ニューヨーク州に3つ、ニュージャージー州に2つあることに。不法移民の摘発は、トランプ政権が「1日に1800人達成」のプレッシャーをかけているため、犯罪歴がない移民も逮捕されている。「移民の権利、まず『ドアを開けないで』」を参考に。(K.T.)
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