2025年4月18日 インフォメーション COMMUNITY

北海道が拠点の日本人アーティスト・吉田卓矢、NYで展覧会を開催

ニューヨークのGR galleryにて、4月25日より展覧会「Arcadia」が開催される。出展作家のひとりである日本人アーティストの吉田卓矢さんは、北海道を拠点に活動しており、本展で同ギャラリーとの2度目のコラボレーションを果たす。

繊細な色彩感覚と構成力で描かれる吉田さんの作品は、日本のかわいいカルチャーに影響を受けたモチーフと、深い内面性が交錯する独特な世界観を創出している。

「Arcadia」では、吉田さんとともにタスマニア出身のグレンドン・コーデルの作品も展示され、計16点のキャンバス画が並ぶ。吉田さんは素朴で静謐な田園風景を、現代的な感覚で再解釈し、観る者に心の静けさと自然とのつながりを喚起させる。各作品は、まるでアトリエの窓から見える風景のように構成されており、都市生活者にとっての自然との再接続を促す視点を提供している。

本展は4月26日から6月1日まで開催され、オープニングレセプションは4月25日18:00-20:00に実施。両作家も在廊予定。吉田さんの作品に触れる貴重な機会、アートファンにとって見逃せない展示となる。

吉田卓矢(1986年生まれ、東京)

北海道在住の日本人アーティスト。日本のかわいいポップカルチャーの感性と、アメリカの美術学校で培った確かな色彩と構図の技術を融合。作品には、どこか孤独を感じさせる生き物や夜、ドクロといったモチーフが登場し、人々の中にある言葉にできない苦悩や朽ちゆくものへの葛藤を映し出す。2013年にニューヨーク・スタジオ・スクール大学院でMFA(修士)、2011年にプリマス州立大学でBFA(学士)を取得。2013年ホーエンベルグ旅行賞、2022年マイケル・クラーク・ロックフェラー招聘アーティスト基金などを受賞。

Arcadia

会場
GR gallery
(255 Bowery.)
期間
4/25(金)〜 6/1(日)
営業時間
12:00-6:00(※ 月・火は休館日)

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