2024.10.03 NEWS DAILY CONTENTS

ブロードウェイ観劇で「迷ったらコレ」見るべき王道10選まとめ

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ニューヨークの中心地・タイムズスクエア

ニューヨークを訪れるなら、必ず観たい「ブロードウェイ・ミュージカル」。現在上演されている作品は30以上あり、なかには2024年に開幕したばかりのモノから20年以上続くロングラン作品まで。今回はそんななかから「王道10選」を紹介します。

ウィキッド(Wicked)

ウィキッド(Wicked)
劇場では作品にちなんだ色のスラッシーが販売されている

【最新ニュース】
世界中で20年以上愛される不朽の名作。2024年11月22日には映画化も決定!(日本での公開は2025年春)

【見どころ・受賞歴】
2003年開幕。作品はその年のトニー賞で10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞や主演女優賞などを受賞。また、ドラマ・デスク賞やグラミー賞も受賞している。おすすめポイントは、壮大な舞台演出と何度も聞き返したくなる名曲の数々、そして『オズの魔法使い』の裏側を描いた感動のストーリー展開。エルファバとグリンダ、二人の友情や正義の葛藤をテーマにした「女の友情物語」には心打たれること間違いなし!思わず口ずさみたくなる名曲が多いのも愛される理由の一つ。特に、一幕の最後でエルファバが歌う「Defying Gravity」は圧巻!

【あらすじ】
『オズの魔法使い』の裏の物語。西の悪い魔女・エルファバと南の良い魔女・グリンダの知られざる友情を描いている。緑色の肌を持つ少女エルファバは、誤解されながらも強い正義感を持ち続けるが、周囲から「悪い魔女」とされてしまう。友情や愛、裏切りが絡む中で、エルファバと人気者の少女グリンダとの複雑な関係が描かれる。彼女たちの運命が交差し、知られざる物語が展開していく。

劇場
ガーシュウィン劇場(Gershwin Theatre)
222 W 51st St

詳細
https://wickedthemusical.com/

◆ アラジン(Aladdin)◆

アラジン(Aladdin)
10周年記念のPlaybillは一段と煌びやかに

【最新ニュース】
2023年にブロードウェイ公演10周年をむかえ、Playbillの表紙もリニューアル。

【見どころ・受賞歴】
2014年開幕。おなじみのディズニー映画を基にした作品で、華やかな舞台美術と楽曲で高い評価を得た。トニー賞では、ジーニー役のジェームズ・モンロー・アイグルハートが最優秀助演男優賞を受賞。おすすめポイントは、『A Whole New World』をはじめとする名曲の数々と、アラジンの世界を忠実に再現した華やかな舞台演出。よく知っている楽曲と物語、ミュージカルらしい華やかさ、子連れにも楽しめる内容の3点揃いで、ブロードウェイ初心者にもオススメ。


【あらすじ】
貧しい青年アラジンが主人公の冒険ミュージカル。魔法のランプを手に入れ、そこから現れるジーニーの助けを借りて、王女ジャスミンとの恋や悪者ジャファーとの戦いに挑む。アラジンは知恵と勇気でジャファーを倒し、最後はジーニーを自由にし、ジャスミンと幸せに暮らす。冒険と魔法が織り交ぜられた感動的なストーリー。

劇場
ニューアムステルダム劇場(New Amsterdam Theatre)
214 W 42nd St

詳細
https://aladdinthemusical.com/

ライオンキング(The Lion King)

ライオンキング(The Lion King)
現在上演されている作品のなかで、2番目に古い作品

【見どころ・受賞歴】
1997年開幕。ディズニーの同名アニメを舞台化。まるで本物の動物を見ているのかと錯覚するほど、忠実に世界観を再現した演出はお見事。トニー賞では、最優秀ミュージカル賞や最優秀演出賞を含む6部門を受賞。また、グラミー賞でもその音楽が評価された。おすすめポイントは、2階席まで使った壮大な舞台演出、『Circle of life』をはじめとする名曲の数々。小さい子どもを含め、年代を問わず楽しめる作品。


【あらすじ】
ライオンの王国を舞台にした物語。主人公シンバは、父ムファサの跡を継いで王になる運命を持つが、叔父スカーの陰謀で父を失い王国を追われる。やがて成長したシンバは、自分の使命を受け入れ、仲間たちと共に王国を取り戻すために立ち上がる。家族愛や勇気、成長を描いた感動的なストーリー。

劇場
ミンスコフ劇場(Minskoff Theatre)
200 W 45th St

詳細
https://lionking.com/

◆ ハミルトン(Hamilton)◆

ハミルトン(Hamilton)
鬼才と称されるリン=マニュエル・ミランダが脚本、作詞作曲、主演を務めたことでも知られる作品

【見どころ・受賞歴】
2015年開幕。アメリカ建国の父アレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップやR&Bを用いて描いた斬新な作品。トニー賞では、最優秀ミュージカル賞や最優秀作詞作曲賞など11部門を受賞し、グラミー賞やピューリッツァー賞も獲得した。おすすめポイントは何といっても、演目全体を通して繰り広げられる迫力あるラップ。いくつもの濃い人間ドラマが入り混じるストーリーも良く、「どんな学校の授業よりも、アメリカ独立戦争時代の歴史を分かりやすく学べる」といった声も。


【あらすじ】
アメリカ建国の父の1人であるアレクサンダー・ハミルトンの生涯を描いたミュージカル。貧しい移民・孤児からスタートし、独立戦争や政治の舞台で活躍するハミルトンの成功と苦悩が描かれている。彼の野心、友情、家族、そして宿敵アーロン・バーとの対立を通じて、アメリカの歴史と人間ドラマが一挙に展開される作品である。

劇場
リチャード・ロジャース劇場(Richard Rodgers Theatre)
226 W 46th St

詳細
https://hamiltonmusical.com/new-york/

シカゴ(Chicago)

シカゴ(Chicago)
舞台上にオーケストラピットが組み込まれているのも特徴のひとつ

【最新ニュース】
「Who’s the Boss?」や「Charmed」で有名なテレビスターAlyssa Milanoが、9/16〜11/10限定でロキシー役を演じる。


【見どころ・受賞歴】
1975年開幕。1920年代のシカゴを舞台に、犯罪とスキャンダルをブラックコメディとして描いた作品で、1996年にリバイバル版が公演を開始し、現在も続くロングラン公演となっている。トニー賞では、最優秀リバイバル・ミュージカル賞を受賞しており、数々の栄誉を獲得。おすすめポイントは、洗練されたジャズ音楽とスタイリッシュなダンス、そして大人向けのユーモアや社会風刺が散りばめられたストーリー。


【あらすじ】
1920年代のシカゴを舞台にした犯罪とスキャンダルを描いたミュージカル。主人公ロキシー・ハートは、不倫相手を殺害し刑務所に入るが、そこで人気歌手のヴェルマ・ケリーと出会う。2人は自分の名声を取り戻すためにマスコミや法律を利用し、巧妙に立ち回る。野心、裏切り、名声をテーマにしたブラックコメディ。

劇場
アンバサダー劇場(Ambassador Theatre)
219 W 49th St

詳細
https://chicagothemusical.com/

◆ ムーラン・ルージュ!(Moulin Rouge!)◆

ムーラン・ルージュ!(Moulin Rouge!)
豪華絢爛な劇場は必ずや写真に収めたい

【最新ニュース】
10/13(日)まで、オリジナルキャストJoJoとAaron Tveitのスペシャル公演を実施中。

【見どころ・受賞歴】
2019年開幕。2001年の映画を基にした華やかな作品で、パリのナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」を舞台に、若い作家クリスチャンとスター歌手サティーンの恋愛を描いている。トニー賞では、最優秀ミュージカル賞や最優秀舞台美術賞を含む10部門を受賞。おすすめポイントは、パリのキャバレーに来たのかと錯覚するような豪華絢爛な舞台セット。そして、現代のヒット曲をストーリーと上手くマッチさせた演出にテンションが上がること間違いなし。圧倒的エンターテインメント。


【あらすじ】
1900年代初頭のパリを舞台にした華やかなラブストーリー。若い作家クリスチャンが、ムーラン・ルージュのトップスターであるサティーンと恋に落ちるが、彼女は裕福な公爵(デューク)との関係を強いられている。夢と愛を追い求める2人の関係は、困難な選択に直面する。情熱、音楽、悲劇が絡み合う感動的な物語。

 

劇場
アル・ヒルシュフェルト劇場(Al Hirschfeld Theatre)
302 W 45th St

詳細
https://moulinrougemusical.com/new-york/home/

◆ MJ ◆

MJ
マイケル・ジャクソンの生涯を描いた至極のジュークボックスミュージカル

【見どころ・受賞歴】
2022年開幕。マイケル・ジャクソンの音楽と人生に焦点を当て、1992年の「デンジャラス・ツアー」のリハーサルを通じて彼のキャリアや内面的な葛藤を描いている。トニー賞では、最優秀振付賞や最優秀主演男優賞を含む4部門を受賞。おすすめポイントは、まるでライブに来たかのような盛り上がり。彼のヒット曲(ジャクソン5時代を含む)をふんだんに使用し、ダンスやパフォーマンスの再現具合は目を見張るほど。加えて幼少期からの父親との確執など「陰」の部分も描かれており、彼の人生について改めて考えさせられる作品。

【あらすじ】
マイケル・ジャクソンのキャリアとその裏側を描いたミュージカル。舞台のはじまりは1992年のワールドツアーのリハーサル。彼のヒット曲と共に、幼少期からスーパースターへと成長する過程や、音楽への情熱、苦悩、プレッシャーが描かれる。伝説的なアーティストの辿った人生への理解が深まること間違いなし。

劇場
ニール・サイモン劇場(Neil Simon Theatre)
250 W 52nd St

詳細
https://newyork.mjthemusical.com/

◆ バックトゥザフューチャー(Back to the Future)

バックトゥザフューチャー(Back to the Future)
ミュージカル初心者や子連れにもオススメ

【見どころ・受賞歴】
2023年開幕。1985年の同名映画を基にした作品で、「タイムトラベル」をテーマにした冒険が繰り広げられる。タイムマシーンを始めとする、映画の象徴的なシーンが忠実に再現された舞台は「お見事」の一言。トニー賞では、最優秀音響デザイン賞を受賞した。おすすめポイントは、映画ファンもそうでない観客も楽しめるストーリー性と、テーマパークのアトラクションにいるかと錯覚するようなダイナミックな特殊舞台演出。


【あらすじ】
1980年代の映画を基にした、タイムトラベルをテーマにしたミュージカル。主人公マーティ・マクフライが、科学者ドクの作ったタイムマシンで1955年に戻り、若い頃の両親と出会う。過去に影響を与えたことで未来が変わる危機に直面し、マーティは元の時間に戻るために奮闘する。友情と家族の絆が描かれた冒険物語。

劇場
ウィンターガーデン劇場(Winter Garden Theatre )
1638 Broadway

詳細
https://www.backtothefuturemusical.com/new-york/

◆ シックス(Six)◆

シックス(SIX)
2025年には日本で来日・日本キャスト版が上演される

【最新ニュース】
2025年1月〜日本でも来日&日本キャスト版が上演される予定で、日本キャスト版にはソニンや田村芽実、鈴木瑛美子や豊原江理佳など、実力派ミュージカル俳優が揃い踏み。


【見どころ・受賞歴】
2021年開幕。イギリス王ヘンリー8世の6人の元妃たちが自分の物語をポップに歌いながら語る、斬新な歴史ミュージカル。トニー賞では、最優秀衣装デザイン賞や最優秀オリジナル楽曲賞などを受賞。おすすめポイントは、キャストが6人しかいないとは思えない、エネルギッシュなパフォーマンス。ブロードウェイ公演には珍しく休憩なしの80分。


【あらすじ】
イギリス王ヘンリー8世の6人の元妻たちが主人公のミュージカル。元妃たちは、自分たちの視点で人生と結婚について歌いながら、誰が一番過酷な運命をたどったかを競い合う。彼女たちの苦悩や強さを現代風のポップな音楽に乗せて描き、歴史の新たな一面を明らかにする。女性の力強さや自己表現がテーマの斬新でユーモラスな作品である。

劇場
レナ・ホーン劇場(Lena Horne Theatre)
256 W 47th St

詳細
https://sixonbroadway.com/

◆ &ジュリエット(& Juliet)◆

&ジュリエット(& Juliet)
現在ブロードウェイでは『ロミオとジュリエット』にまつわる2つの作品が上演中

【見どころ・受賞歴】
2022年開幕。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を基にし、もしジュリエットがロミオの死後も生き続け、新たな人生を選んだらというユニークな物語を描いている。トニー賞では、最優秀オリジナル楽曲賞や最優秀衣装デザイン賞などを受賞。おすすめポイントは、数あるジュークボックスミュージカルのなかでも最近のヒット曲がふんだんに使われていること、ジュリエットの自己発見と成長から「フェミニズム」についても考えさせられる感動的でポジティブなストーリー。


【あらすじ】
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を基にしたミュージカル。ジュリエットがロミオの死後、新たな人生を選び、冒険と自己発見の旅に出る物語である。彼女は友人たちと共に、自分の未来を自ら切り開こうとする。古典的な悲劇をユーモアと現代的な視点で描き、愛と自己肯定をテーマにしたジュークボックスミュージカル。

劇場
スティーブン・ソンドハイム劇場 (Stephen Sondheim Theatre)
124 W 43rd St

詳細
https://andjulietbroadway.com/


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