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日本で7月に大災害が起こると予言する漫画が発端となり、日本行きを敬遠する観光客が東アジアを中心に増えている。CNNが19日、伝えた。

一般本カテゴリーでベストセラー1位となっている
(photo: https://www.amazon.co.jp/)
この漫画はたつき諒の「私が見た未来」。1999年に発行されたオリジナル版で、2011年3月に大地震の発生を予測。実際に東日本大震災が発生し「予言漫画」と呼ばれている。21年に発行された完全版では、この7月に日本とフィリピンの中間あたりで海底が破裂し、東日本大震災級の津波が襲うと予言している。
日本や香港には同様の予想をする霊能者や風水師がいる。そのため、香港の旅行代理店ではイースター休暇の日本行き予約は半減。向こう2カ月はさらに落ち込むとしている。大災害の懸念は香港、中国からタイやベトナムにも拡散。SNSでは日本観光を思いとどまるように訴える投稿もある。
「私が見た未来」は作者本人の夢日記がベース。中国語にも翻訳され、東アジアにはファンが多い。夢を通じて未来を予知できると信じる読者もいる。しかし、日本政府の公式Xサイトでは現在の科学技術では地震の発生を正確に予知できないとしている。作者自身も、大災害に備える契機となるのは良いが、夢に「過度に振り回されないように。専門家の意見を参考にして行動するよう」と促す発言をしている。
香港在住のヨガインストラクター、サマンサ・タンさん(34)はパンデミック後、毎年1回は日本観光を楽しんできた。しかし、今年は和歌山行きを棚上げにした。「皆、地震が起こると大騒ぎしている」と顔を曇らせる。香港のビック・シンさんは6月に東京と大阪を訪れる予定だ。「日本は何度も大震災を経験してきた。リスク管理はできているはず」と話した。
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