
世界各国から日本に帰国した子ども達が仲間を作り、安心して学べる場所
帰国子女アカデミーについての基本情報を教えてください
帰国子女アカデミー(KA)は2004年に東京・代田橋(現在は明大前校に移転)に開校して以来、English for a lifetimeという信念に基づき、多くの帰国生の目標達成をサポートしてきました。2013年にライティング、エッセイ添削に特化した通信コースを導入、2020年からはオンラインでのライブ授業を開講するなど、時代と共に新しいカタチに進化しています。2025年、首都圏に9校を展開し、通信コースを含めて世界中から約3,800人の生徒が在籍しています。

開講コースは、幼稚園年中から高校3年生までを対象とした「英語保持」と、小学4から6年生および中学3年生を対象に、中学・高校受験に対応した「受験対策」の大きく2種類に分かれます。
KAでは、英語を単なる教科として捉えるのではなく、子ども達それぞれの能力を高めるツールとなるよう、学齢毎にオリジナルの教材を使ったカリキュラムを組み立てています。現地校にいるかのような100%英語の環境で読み書きやコミュニケーションスキルを磨きながら、英語の保持向上をしっかりとサポートし、優れた英語力を持ち合わせた Lifelong Learnersの成長を後押ししてきました。

また、日々大切にしているのは、学習塾として帰国生が学ぶ場であると同時に、安心して自分らしくいられる場所であることです。英語圏・非英語圏を含む約70カ国から日本に帰ってきた生徒たちの中には、海外生活が長く、日本での暮らしに戸惑う生徒も少なくありません。そうした生徒たちがお互いに励まし合い、助け合える仲間を見つけ、共に成長できる場所でありたいと願っています。
ここ数年における、帰国生受け入れ校の流れについてはいかがですか?
首都圏においては、帰国生を受け入れる学校は中学、高校共に増加傾向にあります。入学試験についても学校ごとに工夫を凝らした内容が伺えます。特に中学受験の場合、近年では2月の一般入試で試験科目である理科、社会の代わりに英語を取り入れ、国語、算数、英語の3教科で受験するグローバル入試という形式が見受けられるようになりました。

小学校低学年で日本に帰国する場合、受験する学校によっては帰国生入試の対象から外れてしまう場合があります。このような場合でもグローバル入試を実施している学校であれば、得意の英語を使って受験に挑むことができますので、中学入試の幅が広がります。中・高合わせて6年間の一貫教育を行う学校も増えており、高校入試を実施しない学校もありますが、学校によっては帰国生向けの編入試験を行なっている場合もあります。KAでは、帰国生入試やグローバル入試に加えて、編入試験に向けた学習のサポートも行っています。
ニューヨークに暮らす子ども達に向けて
英語をインプットするツールを増やすことで
さまざまなジャンルの語彙や現地ならではの表現を
本帰国前の準備について、アドバイスはありますか?
一番にお伝えしたいことは、現地の生活を満喫していただくということです。大都市ニューヨークは多文化、多人種が混ざり合う環境です。子ども達は、学校生活でもそういった環境にうまく適応するよう、子どもなりに日々努力しています。そうした経験は、コミュニケーション力を育むだけでなく、変化に柔軟に対応し、困難を乗り越える「レジリエンス(resilience)」を育てます。これらの特性は、受験においても必ず活かされます。

次に、現地校で全ての教科を英語で学んでいるというのは、大きな強みです。中でも理科や社会といった科目は、世界のニュースや社会問題を理解するための基礎知識につながり、時事的なテーマが出題される英検などの試験にも活かすことができます。授業で得た知識をきっかけに、英語でニュース記事を読んでみるのもよいでしょう。また、学校の授業以外でも本人が興味のあることを英語で取り組むこともおすすめです。例えば、スポーツや漫画、映画、ゲームなどを楽しむことで、さまざまなジャンルの内容に英語で触れることができ、現地ならではの表現や自然な言い回しを身につけることにもつながります。英語でインプットすることができれば、英語の語彙や表現が増えます。そして、それらの感想をぜひ家庭の会話で掘り下げてください。親子の対話を充実させておくと、子ども達は自分が何を考えて、どう思っているか、という自己の感情を言語化する訓練になります。これは、高学年になって取り組むエッセイや自分の意見を発言するスピーキングの際に役立つ基礎的な力を育みます。
帰国生入試の具体的なゴール設定について教えてください
中学校の帰国生入試や、英語を活かした入試の準備は、小学4年生頃から始めていただくのがよいでしょう。ただし、小学校低学年で本帰国されるようなケースでは、小学4年生を待たずに、帰国後すぐから英語の「読み書き」の基礎をしっかり身につけておくことをおすすめします。子ども達の適応力は非常に高いため、たとえアメリカで現地校に通い英語に堪能であっても、帰国して日本語環境に身を置くと、英語の維持が難しくなってきてしまうのです。継続的な英語環境の中で着実に英語を保持・向上させることで、お子様自身の強みとなり、中学受験でもその強みを活かした受験方法の選択につながります。
本帰国が小学4年生以降になる場合は、帰国前から中学受験に対応した通信コース(Distance Learning)の受講をおすすめしています。文法や文章構成といったライティング力に加え、語彙力や読解力も身につくため、現地校の授業にも役立ちます。英語が得意になることで授業でのパフォーマンスが向上し、学習へのやる気にもつながります。

帰国子女アカデミーの通信コース
Distance Learning /DL Live オンラインライブ授業 について

DL Liveは、Zoom を使ったライブレッスンです。対面クラスと同じ教材・カリキュラムに基づき、質の高い授業を提供しています。オンラインでも、生徒どうしでペアを組んで意見を交わしたり、ライティングもその場でタイプして先生に共有し、リアルタイムでアドバイスをもらうことができ、対面と変わらないクオリティを保ちつつ海外で授業を受けることができます。本帰国前から受講することで、帰国後も対面クラスにスムーズに切り替えることができます。
帰国生やバイリンガル生のために特化したKAの国語・算数プログラム
Compass Learning について

受験国算の基礎固めから難関校対策まで、英語学習と両立できる効率的なカリキュラムをご提供します。帰国生・グローバル入試のプロが日本語で丁寧に指導し、すべてのレッスンはオンラインで行われ、オンデマンドにも対応しています。
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








