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ニューヨークの観光スポットにもなっている、五番街のセントパトリック大聖堂の大壁画が公開される。

カーディナル・ティモシー・ドーラン大司教は、セント・パトリック大聖堂の玄関ホールに設置される高さ約7.5メートルの大壁画「What’s So Funny About Peace, Love and Understanding」を発表した。壁画は空間をぐるりと囲むように描かれ、公開は9月21日のミサで正式に行われる予定だ。
この新作を手がけたのはブルックリンを拠点に活動するアーティスト、アダム・ツィヴァノヴィッチ。画面には聖人や天使が空に舞う一方、アイルランドからの移民上陸の場面や、現代に至る多様な移民コミュニティーの姿が重層的に描き込まれている。
登場人物には、移民の守護聖人フランチェスカ・カブリーニ、カトリック労働運動家のドロシー・デイ、初代ニューヨーク大司教のジョン・ヒューズ、さらにニューヨーク州知事で大統領候補にもなったアル・スミスが含まれる。加えて、聖堂地下に眠るハイチ出身の慈善家ピエール・トゥーサンや、最初のネイティブアメリカン聖人カテリ・テカクィタの姿も描かれている。
ツィヴァノヴィッチは「この作品は時間を平坦化する。全てが同時に存在する天上的な領域を描いた」と語る。つまり、聖人、移民、消防士や警察官といった市民のヒーロー、そして現代のニューヨーカーまでもが肩を並べて共存する世界を表現しているのである。
観光や買い物など、五番街散策のついでに圧巻の壁画をぜひ目にしてみたい。
St. Patrick’s Cathedralの壁画
公開日
9/21(日)ミサで奉献式を実施
場所
St. Patrick’s Cathedral
(460 Madison Ave.)
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