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流しの流れが悪くなったときや詰まったときは、排水口に熱湯を注いでみたくなるもの。油汚れが溶けて流れが良くなるのではと期待する。ところが、これには注意が必要だ。食とくらしの情報サイト、テイスティングテーブルが2日、解説した。

確かに排水管が金属なら、少しずつ熱湯を注ぐことはできる。ただ、現在では素材がポリ塩化ビニル(PVC)や架僑ポリエチレン(PEX)といったプラスチックであることが多い。これらは熱湯のような高温に耐えるようにできておらず、軟化・変形・破損を起こす恐れがある。しかも、詰まりものが髪の毛やミネラルであれば熱湯では溶けないから下流に移動するだけ。熱湯は完全な解消法ではないというのが結論だ。では、どうしたら良いだろうか。
「水酸化ナトリウムや塩素を使ったパイプクリーナー」を使う。油や髪の毛も溶かし、殺菌・漂白もできて強力かつ効果的。だが、コスト高。金属パイプを侵食し、排水システムを傷めたり、汚れを分解するバクテリアのバランスを崩したりする可能性もある。有毒ガスを発生させる危険性もある。
試してみたいのが「ベーキングソーダ(重曹)と酢」。重曹を入れ、酢を注ぐと二酸化炭素ガスが発砲して、ちょっとしたパイプの詰まりや日頃の掃除に効果を発揮する。パイプにも優しい伝統的な解消法だ。ただし、髪の毛や頑固な油汚れには、「プランジャー」や「スネークワイヤー」を使う必要が出てくる。
折衷案としては「酵素ベースのパイプクリーナー」を使う。酵素が詰まりの原因を分解し、排水管内のバクテリアがさらに分解していくという仕組み。これならパイプを傷めたり、有毒ガスを発生させたりする心配がない。難点は時間がかかること。多少の忍耐力が必要だ。
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