一人旅の計画は、家族旅行や友人との旅行とは異なり、安全性や移動のしやすさ、安心感がより重要となる。カリフォルニア州を拠点とするシルバー法律事務所がまとめた2025年の調査から、一人旅に最も安全な州はマサチューセッツ州であることが明らかになった。旅行情報サイトのアイランズが伝えた。

調査は、連邦捜査局(FBI)、高速道路安全保険協会(IIHS)、米運輸統計局(BTS)などが公表した2023年のデータを基に、全米50州とワシントンD.C.を対象に分析。犯罪率、道路の安全性、緊急サービスへのアクセス、交通インフラなどを総合的に評価し、「ソロ・セーフティ・スコア」を算出。マサチューセッツ州は満点の100点を獲得し、「全米で最も安全な一人旅のディスティネーション」と評価された。
上位州と下位州
2位はロードアイランド州(97.18点)で、以下、ニュージャージー、ニューヨーク、イリノイ州が続いた。トップ10にはこの他、ミネソタ、ペンシルベニア、ウィスコンシン、コネティカット、ニューハンプシャー州が名を連ね、北東部が高い評価を占めた。
一方、最も安全性が低いとされたのはニューメキシコ州で、次いでアーカンソー、テネシー州、ワシントンD.C.、ワイオミング州の順となった。
マサチューセッツ州が高評価の理由
マサチューセッツ州が最高評価を得た最大の理由は、全米トップクラスの道路安全性にある。交通事故死亡率の低さや、高速道路の整備状況が高く評価された。また、犯罪率から算出した安全スコアも85.74と高水準で、コネティカット州(87.02)やニュージャージー州(84.16)と同程度の評価となっている。人口密度が高いため携帯電話の通信環境がほぼ全域で安定している点も、安全性を支える要因となった。シルバー法律事務所のエリオット・シルバー弁護士は報告書の中で、「マサチューセッツ州は道路インフラが非常に優れており、地理的にもコンパクトだ。一人旅では、孤立した道路区間が少なく、助けを得やすい点が大きな利点となる」と述べている。
犯罪率が低く安全なロードアイランド州
ロードアイランド州は安全スコアが92.43と全米でも屈指の高さとなった。「小規模な州は一人旅の初心者にとって理想的だ。文明から遠く離れることが少なく、立ち往生するリスクが低い」と、シルバー氏は指摘する。
北東部は今回の調査で特に好成績を収めており、安全性と景観の両立を求める旅行者にとって魅力的な地域といえそうだ。次の一人旅では、風光明媚な北東部を巡るロードトリップを検討してみるのも一案だろう。
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