ニューヨーク市が渋滞税を導入して1年となる5日、キャシー・ホークル州知事とニューヨーク州都市交通局(MTA)は同日、初年度の渋滞税報告書を発表。ほぼあらゆる指標で、渋滞税が効果を上げていることが明らかになった。

導入初年度、マンハッタン60丁目以南への車両流入は2700万台減少し、交通量は11%減少。MTAに5億5000万ドルの収益をもたらす見込みで、当初予測を約5000万ドル上回っている。知事によると、渋滞税適用区域への車両流入は1日当たり7万3000台の減少。区域の出入り口では速度が大幅に改善され、朝のラッシュ時の平均速度は23%向上した。また、慢性的に渋滞していた橋やトンネルでも速度が大幅に改善。ブルックリン橋は15%、ホランドトンネルは51%、ヒュー・L・ケアリートンネルは10.8%、リンカーントンネルは24.7%、マンハッタン橋は6.7%、クイーンズボロ橋は29.3%、クイーンズ・ミッドタウン・トンネルは18.4%、ウィリアムズバーグ橋は28.3%と、軒並み改善した。
また、前年比でバスの速度は2.3%向上し、車両速度は平日で4%、週末で6.2%上昇した。渋滞税適用区域を走行する車両は減少しており、総走行距離(VMT)は7%強減少。渋滞税適用区域へ至る道路の速度も向上している。
一方、訪問目的での渋滞税適用区域への流入は増加しており、歩行者数は3.4%増、地下鉄利用は9%増、地域バス利用は8.4%増だった。
報告書によると、対象区域内の交通事故は7%減少し、交通事故による負傷者は8%減少した。2025年の全市における交通事故死者数は史上最低を記録し、前年比19%減となった。また、311データによれば、クラクションなどの苦情は2024年比で17%減少した。
5日の記者会見でホークル知事は「あらゆる指標で、このプログラムは期待を満たすか上回っている。交通量と渋滞は大幅に減少し、人々の移動は速くなり、環境は改善され、道路は安全になり、経済はより強固になった」と胸を張った。さらに「ニューヨーク市民は毎日、渋滞税の恩恵を受けている。だからこそ、この制度を終わらせようとする連邦政府の不法な試みを阻止するために戦ってきたのだ。加えて150億ドル規模の交通網改良計画がすでに進行中であり、数百万のニューヨーク市民の通勤環境を改善する」と宣言した。
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