2026年1月29日 NEWS DAILY CONTENTS

NYの “極悪家主” は誰? 違反件数が史上最多の不動産オーナーとは

ニューヨーク市のジャメイン・ウィリアムズ市政監督官は、2025年度版「極悪家主」監視リストを発表した。同リストは、市内で最も過失が多い不動産所有者100人を毎年発表し、住宅法違反件数に基づいてランク付けするもの。2024年12月〜25年11月の市住宅保全開発局(HPD)違反データに基づいており、暖房や温水の供給停止、ネズミの蔓延、インフラの劣化などが主なクレームとなっている。コミュニティー情報サイト、6スクエアフィートが22日、伝えた。

物件の良し悪しは外から見ただけでは分からない。アパート探しは慎重に。写真はイメージ(photo: Unsplash / Clay LeConey)

リストのトップはA&E不動産(A&E Real Estate)のマーガレット・バーン氏。建物24棟で違反が4872件と極めて悪質だ。2位は同社のドナルド・ヘイスティング氏。こちらも建物36棟で違反が3889件。両者ともに違反件数の多さは史上最多を記録しており、同じ会社から1位と2位が出たのも初めて。ニューヨーク市は提訴し、法廷闘争を展開。A&Eは先週、市に210万ドルを支払うことで和解した。

3位はバリー・シンガー氏で、建物15棟に違反が2885件。以下、ジョセフ・カフィエロ氏(建物19棟、違反2871件)、ピーター・ファイン氏(建物7棟、違反2206件)と続く。

「建物は酷い状態にある。家主は利益を優先し、賃借人から搾取している」とウイリアムズ氏。今後は、こうした悪質な家主に対する取り締まりを強化する方針だ。さらにウイリアムズ氏は「長期的な住宅危機対策には、HPDや市建設局(DOB)の人員を増やすよう政策転換を行うべきである」と主張。実際には、建築基準の違反取り締まりに当たる検査官の数を増やすよう進言している。

マムダニ市長は就任当日、「テナント保護局」を活発化させると発表。A&Eとの和解にも同意した。リスト10位のサミットプロパティーズ(Summit Properties)は先週、破産したピナクル不動産(Pinnacle Realty)から数千戸の家賃安定化(レント・スタビライズド)アパートを取得。マムダニ氏は市が大口債権者であり、ピナクル不動産には数百万ドルの未払いの罰金が残っているとして売却を延期し、物件が悪質な不動産会社の手に渡るのを防ごうとしたが、裁判官はこれを認めなかった。

2025 年版「極悪家主」リストはここから、 各行政区の最悪の建物はここから確認できる。

あなたの大家は大丈夫? 注意すべき主な危険信号

1)メンテナンスと修理の怠慢
修理の要請に迅速に対応しない。居住適性保証に違反。

2)コミュニケーション不足
内見時の無反応、無礼、またはネグレクトは、入居後も続くことが多い。

3)危険で不衛生な共用部分
「玄関の鍵が壊れてる(過去に外部から侵入された形跡がある)」「階段が滑りやすい、またはつまずきやすいまま放置されている」「廊下が汚い」「エレベーターがたびたび故障する」「ごみが散乱している」などは、管理不足のサイン。

4)プライバシー侵害
法的根拠のない事前通知なしに部屋に入室する、またはいつでも訪問できるかのような態度を取る。

5)不透明な賃貸条件や違法な方針
不公平な条件での賃貸契約を強要する、領収書なしで現金を要求する、既存の損傷の修理を拒否する。

6)悪評
オンラインレビュー(Yelp、Google)や上記の「極悪大家」監視リスト、OpenIglooなどのウェブサイトで苦情のパターンを確認できる。

                       
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