5年ぶりの大雪から4日経ったが、交差点やバス停の縁石に雪と氷の山が残り、横断歩道や自転車レーン、バス停が使えない場所が続出している。除雪車は車道を確保するため雪を歩道側へ押しやったが、極寒によりその多くが氷の塊になった。自動車やトラックは容易に移動できるようになったが、多くの場所で歩行者、自転車利用者、バス利用者がその代償を払わされている。ニューヨークタイムズが28日、交差点の雪の吹き溜まりの清掃責任の所在ついてレポートしている。

クイーンズからウィリアムズバーグへ通勤するナニーのジゼル・マルコスさん(45)は「バス停が除雪されず、車道で待つしかない」とこぼす。2歳の子を連れて図書館へ行こうとしても、ベビーカーが通れず引き返したという。「市は路肩の雪かきをしていなかった。正直言って、当局の対応はあまり良くなかったと思う」とマルコスさん。
近くでは、息子をプリKに送った帰りのブライアン・ゲシアックさん(38)が自ら進んで雪かきをしていた。「通れないのは誰のせいでもないよ、雪のせいだよ。(対応が遅れているのは)人手や予算が足りないからかも」
車道はNY市、建物前の歩道は所有者の責任、バス停は?
責任の所在は複雑だ。市清掃局(DOS)は車道の除雪を担当し、数千人を動員して塩まきや除雪を実施。一方、建物前の歩道は所有者が片付ける義務があり、怠れば100~350ドルの罰金の対象となる。バス停は、屋根付きシェルター付きは交通局の委託業者、標識だけの停留所は周辺の所有者が担当とされる。DOSは「所有者がやらない例が多く、乗降のため歩道と車道をつなぐ通路も掘っている」と説明するが、実際には入口が塞がれた交差点も目立つ。
影響は高齢者や障害のある人ほど深刻だ。車いす利用者は雪山が“完全な壁”になり、外出や通院、通勤ができなくなる。
障害者支援活動家のダフネ・フリアスさん(28)は数日間、ウエストハーレムの自宅に留まった。家族によると、車椅子では歩道の段差を乗り越えるのは不可能だという。ブロンクスでは、アナ・アグラモンテさん(68)が歩行器を使って外に出られたものの、フォーダム通りの雪と氷で埋まった交差点を歩行器を押しながら進む際によろめいた。市の除雪作業については「全くダメだったわね」
マンハッタンのアッパー・イースト・サイドで配達員のケビン・ラモスさん(24)は、マンハッタンの大通りでは自転車専用レーンが整備されているが、横断した通りではどこにも整備されたレーンを見かけなかったと証言。「歩道を違法に走行して歩行者を避けながら進まざるを得なかったり、車道に踏み出して車に轢かれる危険を冒したりしている」と不満をぶつけた。
DOSの広報担当、ヴィンセント・のグラニャーニ氏は、自転車専用レーンの状態について「必要に応じて」対応していると説明。大雪以降、毎日2500人の職員が12時間シフトで除雪作業を続けていると釈明した。DOSはまた、緊急除雪作業員を時給19.14ドルで募り約500人を雇用、追加採用も計画中だ。
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