トレーダー・ジョーズ(以下トレジョ)に今年もイースター限定のパステルカラーのミニエコバッグが登場した。朝、偶然立ち寄ったトレジョで長蛇の列を目にし、「もしかして今日が発売日では?」と思い、筆者もその列の最後尾に並んだ。

午前8時の開店とともに列はゆっくりと店内へと進み、やがて自分の番に。なぜか分からないが、不思議と高揚感が込み上げてくる。店員に「何色がいくつ必要?」と聞かれ、思わず全色を一つずつ注文。

周囲の客も同じように全4色を手にしていた。バッグを抱えた人々はみな、どこか満ち足りた表情。お目当ての品物をゲットした安心感を漂わせながらそのまま店内でゆっくりと買い物をしていた。
行列が生む同調的な購買心理
このミニトート(2.99ドル)は今やアメリカにとどまらず、日本、韓国、中国、さらにはヨーロッパでも人気を集め、世界的なブームとなっている。店舗がないロンドンや東京、ソウルでも、若者がアメリカ在住の知人に購入を依頼するほどだ。

世界に広がる人気
背景には、限定品ならではの特別感やSNSでの話題性もあるのだろうが、それだけではなさそうだ。物価が上がり続ける中で、「ちょっとした楽しみ」を求める気持ちも大きいのではないだろうか。高額なブランド品の代わりに、手頃な価格で“流行に乗っている”という満足感を得る消費行動だ。

ブランドへの共感が生む価値
さらに、人々がこのバッグを手にする理由にはトレジョというブランドへの共感もある。1967年創業の同社は、オンライン販売やクーポン、ポイント制度を設けない独自路線を貫きながらも、消費者目線の価格設定、次々と話題の商品を発売する企画・開発力、手書きの価格表示やフレンドリーな接客といった温かみのある店舗づくりで支持を集めてきた。

こうした信頼の積み重ねが単なるエコバッグに付加価値を与え、“手にしたくなる存在”へと押し上げた。トレジョのトートバッグは、現代の消費心理とブランド価値の関係を象徴する事例と言えそうだ。
文・写真/Miki Takeda
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