2026年4月2日 NEWS DAILY CONTENTS

NYメトロポリタン美術館の「夜デート」が最高すぎた、おすすめルート & 見どころを紹介

ニューヨークでは「どこでデートするか」で、その人のセンスが知れると言っても過言ではない。バーやレストラン、ジャズクラブやコンサートホール、公園などは定番中の定番だが、個性豊かなデートスポットを見つけ出すのが得意なのがニューヨーカー。そんな中で、編集部が密かに気になっていた場所がある。それが美術館デートだ。

夜のメットは昼間とは別の顔を持つ

日本では「アート好きが静かに鑑賞する場所」といったイメージが強いかもしれないが、ニューヨークの美術館はもっと自由だ。お酒を片手にアートに触れる、そんなカジュアルな楽しみ方が当たり前にある。

毎週金・土曜の午後5時から9時、メトロポリタン美術館(以下メット)では週末限定のナイトプログラム「Date Nights」を開催中。昼間とは全く違う顔のメットを体験した編集部員が、とっておきの楽しみ方を紹介する。

1.「時空旅行」の入口へ——エジプト美術エリア

絶対に訪れてほしいのが、デンドゥール神殿(Temple of Dendur)があるエジプトエリア。壁一面の窓の外にはセントラルパークの緑が広がり、夕暮れから夜にかけて空の色がゆっくりと深い青に変わっていく。何千年も前の神殿と、窓の外のニューヨーク。二つの時間が同時に存在するこの場所に立つと、不思議と時が止まったような感覚になる。そしてなぜか、未来のことを話したくなる。

デンドゥール神殿。 何千年もの時を超えた神殿と、窓の外に広がる夜のセントラルパーク。この非日常感がDate Nightsの醍醐味

デートのスタートはここから。

2. アメリカン・ウィング・カフェでワインを飲む

次に向かったのは、アメリカン・ウィング・カフェ。エジプトエリアのしっとりとした静けさから一転、ガラス張りの天井から光が降り注ぐ開放的な空間に、思わずウキウキした気分になる。

ギャラリー中央には、弓を手にした金色のダイアナ像が輝いている

空間の中央に立つのは、金色のダイアナ像。狩猟の女神らしい凛とした佇まいなのに、矢を持った姿がまるで愛のキューピッドのように見えて、ワイン片手に「あれ、キューピッドに見えない?」なんて他愛もない会話が自然と弾む。

3. ギリシャ彫刻で“美”に浸る

少し休憩してから古代ギリシャ・ローマの彫刻エリアへ。

天窓から注ぐ光が白い大理石を柔らかく照らす。開放感がありながらどこか静謐で、ふたりの距離を自然に縮めてくれる

高く伸びる天井には繊細な装飾が施され、天窓から差し込む夜の光が白い大理石の彫刻を柔らかく照らしている。気付いたら距離が縮まっていた。「どれが好き?」なんて会話も、この場所なら自然に生まれそうだ。

4. グレート・ホール・バルコニー・カフェで音楽を楽しむ

館内に入ってすぐ、大きな階段を上ったグレート・ホール・バルコニー・カフェでは毎週、一流ミュージシャンによるライブを開催。

音楽に合わせて楽しそうに踊る人たちの姿を見ていると、なんだか陽気な気分に。「これぞニューヨークらしい“TGIF(Thank God It’s Friday)”。みんなの顔に週末の解放感があふれていて、その空気がそのまま伝わってくる。館内を回る合間に立ち寄るのもいいし、最後にここで締めくくるのもいい。

正直、美術館をなめていた。アートに触れて、音楽を聴いて、気づけば会話が弾んでいる。そんな時間がここにはある。 でも、デートはまだ終わらない。美術館を出た後も、夜のアッパーイーストサイドは続く。次回は、メット帰りに立ち寄りたいレストラン&カフェを厳選してご紹介。お楽しみに。

取材・文・写真/藤原ミナ

                       
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