2026年6月11日 DAILY CONTENTS NEWS Miki COLUMN

「痩せると何が変わる?」別人になったお隣さん『ちょっと得するNY20年主婦のつぶやき』(29)

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私は昔から人の顔を覚えるのがあまり得意ではありません。特に非アジア系となるとなおさらです。ご近所さんなら家の前で会えば「あ、あの人」と分かるのですが、他の場所でばったり会うと、「誰だっけ?」と首を傾げてしまうことがよくあります。

親近感から、ちょっとした憧れへ

別人のようになったお隣さん

でも先日、家のドライブウェイで隣に住むイタリア人のおじさんに久しぶりに会ったのですが、最初は誰だか分からず「お客さんかな?」と思ったくらいです。なんだかずいぶんスリムになっていたのです。1カ月ほど会わなかっただけなのに、顔つきまで違う。しかも、ただ痩せただけではありません。なんというか……急におしゃれになったのです。

以前は、アメリカのお父さんの定番のスタイルパンにTシャツ、 帽子だったのに、その日はまるでミラノから来たみたいな雰囲気でした。 しかも、歩き方まで少し違う。「あれ?何かいいことあった?」と思ったら、私が聞く前に本人が言いました。「薬で痩せたんだよ」と。

雰囲気まで変わる

アメリカで最近よく聞くGLP-1受容体作動薬です。オゼンピックとかウゴービとか呼ばれているあの薬。糖尿病の薬として開発されたのに、今では痩せる薬として有名になりました。その後、子どもの友達のお母さんに久しぶりに会いました。こちらもまた、かなり痩せていたのです。しかも不思議なことに、痩せると、人は見た目だけでなく、雰囲気まで変わったように見えます。明るくなったような自信が戻ったような感じです。

返品期間中にサイズが変わる

体重計の数字が減るやいなや、サイズ違いの服を手に返品(リターン)へと駆け込むのが今日この頃。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、GLP-1薬を使った人たちの衣料品返品が急増しているそうです。服を買った時の自分と、返品する時の自分のサイズが違う。返品期間の30日や90日の間に体型が変わってしまうのです。

これ、冷静に考えるとすごい話です。昔のダイエットなら、「3キロ痩せた!」と喜ぶくらいの期間で、アメリカでは返品期間中に服がぶかぶかになる。小売業界が困るレベルで痩せる。そんな時代になりました。

「我慢」の時代は終わった?

痩せることは長い間、「根性の問題」と考えられてきました。結局のところ、「食べたい気持ちをどれだけ我慢できるか」という戦いだった気がします。

でも今は違う。少なくともアメリカでは、食欲そのものをコントロールする時代になりつつあります。そして変わるのは体重だけではない。服装が変わり、表情が変わり、歩き方が変わる。もしかしたら人生まで少し変わる。少なくとも、私の周りではそんな人が増えています。

「わかる〜!」と世界中のお母さんたちが笑ったあの画像です。

痩せると、なぜ自信を取り戻すのか

この靴の画像。もし最後のハイヒールに戻る条件が離婚ではなく、「自分を取り戻した時」だとしたら。それはなかなか悪くない話かもしれません。

今まで知らなかった自分に出会うこともあれば、どこかに置き忘れていた昔の自分を取り戻すこともある。そんなワクワク感が、人を少しだけおしゃれにし、少しだけ前向きにするのかもしれません。

最近、急におしゃれになった隣のおじさんを見ていると、体重計の数字以上の何かが起きている気がするのです。ちなみに私は、結婚前の体重プラス7キロを23年間、平和にキープ中です。もっとも、スニーカーまでは戻りましたが。私にも、またハイヒールを履く日は来るのでしょうか。

今日のひとこと

人は年齢ではなく、役割で生きている

長く続けている役割の中で、自分自身を後回しにしてしまうことがあります。
でも、ときには、その役割の向こうにいる自分自身に、もう一度出会うのも大切なことなのかもしれません。

                       
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