直径5ミリ以下の微細なプラスチック粒子、マイクロプラスチックが、海や土壌だけでなく、日常的に口にする食品からも検出されている。食品情報サイト、デリッシュ(Delish)は、これまでの研究や専門家の見解を基に、マイクロプラスチックの含有が確認された身近な食品を紹介している。

毎日食べるお米も汚染の可能性がある(phtoto: Unsplash / Deski Jayantoro)

健康への影響はまだ研究段階

マイクロプラスチックの摂取による影響は粒子の量や種類、大きさ、形状によって異なり、細胞レベルではDNA損傷や臓器・免疫機能への影響などが指摘されている。ただし、食品からの摂取が人の健康に及ぼす影響はまだ明らかになっておらず、さらなる研究が必要とされている。

1. ティーバッグ

プラスチックの一種であるポリプロピレン(PP)やPP繊維混紡の素材を使用したティーバッグは、プラスチック製のヒートシール加工が施されているものがある。熱湯に浸すとこれらの粒子が溶け出す可能性がある。ティーポットを使いステンレス製のストレーナーで濾すリーフタイプの茶葉を使いたい。

PP製のティーバッグはなるべく避けよう(photo: Unsplash / TeaCora Rooibos)

2. 米

土壌や灌漑用水を通じて汚染される可能性がある。炊く前に米を十分に洗うことで、含まれるマイクロプラスチックを約20~40%減らせるとの研究結果もある。

市販のパックご飯は、生米に比べて最大約4倍もマイクロプラスチックの量が多い傾向があるとの調査結果もある。生米から炊飯しよう(photo: Unsplash / Markus Winkler)

3. 超加工食品

加工工程も混入経路の一つとみられている。チキンナゲットや豆腐、植物由来バーガーなどは、生の鶏胸肉や天然のスケトウダラといった加工度の低い食品より、1グラム当たりの粒子が多い傾向が確認された。

みんな大好きなチキンナゲットにもマイクロプラスチックが(phtoto: Unsplash / Brett Jordan)

4. ペットボトルの水

高温の車内に放置したり、ボトルを強く握ったりすると、容器から水に粒子が放出されやすくなる。特に使い捨てボトルで多く、ガラスやステンレス製の容器に替えることで防げる。

ペットボトルのマイクロプラスチック問題は2018年に表面化した(photo: Unsplash / Serenity Mitchell)

5. 塩

環境汚染の影響で、塩からもマイクロプラスチックが検出されている。ある調査では、ヒマラヤ産ピンクソルトが最も多く、ブラックソルト、海塩が続いた。

塩は、採掘、加工、包装の過程でマイクロプラスチックが付着すると考えられている(photo: Unsplash / Kamakshi subramani)

6. 果物・野菜

植物は土壌や雨水に含まれる粒子を根から吸収することがある。特にニンジン、ジャガイモ、ビーツなどの根菜類は影響を受けやすいとされる。表面をよく洗うことは必要だが、内部に取り込まれた粒子を完全に除くことは難しい。

完全に除去できないとしても、よく洗うようにしよう(photo: Unsplash / Fruits & Vegetables)

7. はちみつ

大気や雨、花粉などを通じて、はちみつにも粒子が混入する可能性がある。自然食品やオーガニック食品であっても、環境汚染の影響を完全には避けられない。

ハチミツには優れた殺菌作用や保湿効果があるが、、、(photo: Unsplash / Abhishek Tewari)

8. 植物由来食品

豆腐や植物由来のナゲット、フィッシュスティック、代替ひき肉からも粒子が確認された。植物性食品だからマイクロプラスチックが少ないとは限らず、加工度も関係するとみられている。

マイクロプラスチックの観点からすると、豆腐ももはや健康食品ではない?(photo: Unsplash / Sherman Kwan)

9. 魚介類

海中の粒子が魚や貝に蓄積し、それを食べる人間の体内に入る。特にアサリ、ムール貝、カキの他、ナマズ、オヒョウ、カレイ、タラなど海底付近で暮らす種類は、比較的濃度が高い傾向にある。

海のミルク、カキにもマイクロプラスチックが(photo: Unsplash / Anima Visual)

10. 加工された魚介類

衣付きのエビやフィッシュスティックなど、加工された魚介類からも検出されている。加工や包装の工程が増えるほど、プラスチックと接触する機会も多くなる可能性がある。

便利さとマイクロプラスチックの含有率は比例関係にあるのかもしれない(phtoto: Unsplash / Jonathan Borba)

こうやって見てみると、現代生活においてマイクロプラスチックを完全に避けることは難しい。ただし、米や野菜をよく洗う、プラスチック容器を加熱しない、ペットボトルを高温下に放置しない、加工度の低い食品を選ぶといった方法で、摂取量を減らせる可能性がある。