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ワクチン接種に地域格差
ZIPコード別の情報で浮き彫りに
ニューヨーク市内でコロナワクチン接種に地域格差があることが、市当局者が16日に公表したZIPコード別の情報で浮き彫りになった。16日、ニューヨークタイムズが報じた。
それによると、富裕な白人が多いアッパーウエストサイドやイーストサイドで接種が進んでいる。例えば、レノックスヒルでは成人の16%が2回の接種を完了している。この地域の年収中央値は12万868ドルと、市全体の約2倍だ。一方で、黒人住民の多いブルックリン区イーストニューヨークでは2%。年収中央値は3万8000ドルだ。総じて、マンハッタンやスタテン島で接種率が高く、サウスブロンクス、クイーンズ区中央、ブルックリン区中央で低かった。
クオモ知事が同日発表した集計では、接種を受けた市民の58%が白人だった。接種の対象者のうち、白人は52%だ。対象者の30%を占める黒人は、実際に接種を受けた市民の中の割合が14%と低かった。
専門家は接種に関する登録の複雑さ、接種所までのアクセス欠如などを理由として挙げる。反倫理的な人体実験が行われたことによる医療制度に対する不信感も拭えないようだ。デブラシオ市長は、イーストニューヨークに隣接するブラウンズビルに接種所を新設するなど、「格差解消に、実効が上がる対策を講じる」と話している。

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