あれから1年。殉職看護師を追悼
保護具と人員不足の犠牲に
ニューヨーク州看護師協会(NYSNA)は28日、2020年に新型コロナウイルスで最初に死亡した同協会の会員の1人である看護師のために、ブロンクス区のヤコビ医療センターで、追悼式を開いた。同日、amニューヨークが報じた。
激しい雨の中、同区ペラムパークウェイ1300番地にある同センターの小さなロビーには、およそ1年前にコロナウイルスに感染し死亡した、同センターの元正看護師フレダ・オクランさん=当時(50)=の遺族や同僚が集まり、思い出を語るなどして故人の人生を称えた。
奉仕精神に溢れたオクランさんは、同僚から、“クイーン”と呼ばれていたという。オクランさんには、夫と息子が2人、娘が1人いた。夫婦共にガーナからの移民で、夫のジョセフさんも医療従事者だった。
パンデミック開始当時、全米の医療施設で、医療従事者や職員のための保護具が不足していた。充分な数の保護具と人員が揃っていれば、オクランさんの死も回避できたであろうと悔やまれた。
医療従事者らは、将来更なる犠牲者を出さないために、病院やその他の医療施設に十分な人員を配置することを目的とした、“安全な人員の配置”に関する新法案を推進している。同州内の看護師はパンデミックの最中、患者を治療するための充分な補助が得られなかったと主張している。

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