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「人種差別が主な動機」証明困難
立件が難しいヘイトクライム
ヘイトクライムの立件は難しい。「容疑者の頭の中を理解し、人種差別が主な動機になっていることを証明しなければならないからだ 」と説明するのはブルックリン地区のエリック・ゴンザレス検事。「しかも、合理的な疑いを超える証拠を提示しなければならない」と続ける。容疑者の会員制交流サイト(SNS)の投稿や所属団体を調査することになる。25日、ゴッサミストが報じた。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、アジア系住民を標的とした事件が、今年に入ってからこれまで26件報告されている。そのうち、少なくとも5件をヘイトクライムの疑いで捜査し、容疑者3人を逮捕した。その中で、ヘイトクライムで起訴されたのは、ローアーイーストサイドのアジア人差別に対する抗議集会で女性が殴打された事件のみだ。この事件では、容疑者が女性のプラカードを破棄するなどの行動をとった。ただし、精神障害がある可能性があり、裁判で罪に問われるかは不明だ。
チャイナタウンで起こった男性刺傷事件では、容疑者が無言で犯行に及んだためヘイトクライムと断定できず、殺人未遂などの容疑のみで起訴された。ローアーイーストサイドで女性が顔面を金属パイプで殴られた事件では、容疑者がアジア人を侮辱する言葉を叫んでいる。ヘイトクライムとして起訴されるかは今後の捜査にかかっている。

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