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コロナ下で妊産婦死亡や死産が増加
医療制度崩壊や感染懸念が原因
コロナ下で、妊産婦死亡や死産が増えているという分析結果が31日、専門誌「ランセット・グローバル・ヘルス」に掲載された。同日ニューヨークタイムズが報じた。この分析を行ったのはトルコと英国の研究者。17カ国で行われた40件の研究データに当たった。
分析によると、死産が28%増えたとするデータが十数件あった。子宮外妊娠の発見が遅れ、手術が必要となった例も約6倍増加。特に中低所得国で問題が深刻で、メキシコやインドでは妊娠中や出産時の死亡が3分の1増えている。産後のうつ病や不安障害も増加傾向を示した。分析には600万件の妊娠事例が含まれており、コロナによる医療制度崩壊や医療機関での感染懸念が妊産婦死亡や死産の原因となったと結論づけている。
妊婦が新型コロナウイルスに感染した場合、重篤化する危険がある。今回の分析はコロナの妊娠と出産への影響に限定し、感染した妊婦を除外した。妊婦糖尿病や帝王切開といったその他の状況については、コロナの影響は見られなかった。ただ、高所得国で早産が約10%減少した。コロナ下で医療提供体制や妊婦の行動に変化が生じたためだと考えられている。

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