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NY州、家庭用ロボットを高齢者に配給
800人超の一人暮らしを支援



ニューヨーク州高齢者対策室(NYSOFA)は家庭用のコンパニオン・ロボットを800人以上の高齢者に配給すると発表した。5月28日、フォーチュンが報じた。
このロボットはイスラエルのインテュイション・ロボテックス社製「ElliQ(エリーキュー)」。顔の部分にマイクとスピーカーが仕込まれており、相手を見ながら対話をすることで親近感を生むため、高齢者の孤独感からの解消につながる。タブレット端末を使うことも可能。
人工知能(AI)機能を搭載し、利用者の基本的行動データを収集して、適切な行動を提言する。睡眠促進のための運動や栄養に関する情報提供など、健康管理面にも役立つ。利用者に医薬品摂取を喚起する機能もある。最近のデータでは、高齢者は1日平均20回、エリーキューとコミュニケーションを行ったという。NYSOFAのオルセン室長は「このロボットは万能。孤独解消から健康管理まで、高齢者の一人暮らしを支援する」と話している。
60歳を超える米国民の4分の1は一人暮らしと言われている。団塊の世代が高齢化し、その数は増える一方だ。高齢化が進む日本ではすでに、アザラシ型介護ロボット「パロ」の活用が2004年から始まっている。NYSOFAは地方自治体などと協議して、ロボット配給を受ける高齢者を選定する計画だ。

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