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混雑課金、ピーク時に9〜23ドル
MTAの原案明らかに

MTAは9日、早ければ2023年末から実施するマンハッタン区内60丁目以南の混雑課金の原案を明らかにした。10日、ニューヨーク・ポストが報じた。
この原案は、公表された環境調査書に盛り込まれている。朝6時〜夜8時のピーク時にウエストサイドハイウエイまたはFDRからミッドタウンやローアーマンハッタンに入る際に9ドル課金する、60丁目以南に乗り入れる際に23ドル課金するなどの案がある。後者では、ニュージャージー州や他区から入る車はトンネルや橋の料金を差し引けるとしている。タクシーは課金の対象外。課金は1日1回のみ。60丁目以南に居住し、収入が6万ドル未満のニューヨーカーは州所得税から課金を控除できる。
課金の目的は混雑解消と公共交通機関立て直しの財源確保。市内では過去10年で車の平均時速が9.1マイルから22%落ちて、7.1マイルになっている。課金で車両数は最大20%減少するという。収入も150億ドルを見込む。MTAのリーバー局長は「マンハッタン区のビジネス街に入る車に課金することは、環境にも、公共交通機関にも、地域経済にもプラスになる」と結論づけている。MTAは9月初めまで、公聴会を複数回計画。その後、最終案を交通機動性審査委員会(TMRB)に提出する予定だ。
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