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NY市、薬物事犯の逮捕者84%増
黒人・ラテン系標的の取り締まりに批判も

ニューヨーク市警(NYPD)の月間逮捕者集計を分析したところ、薬物事犯(薬物中毒者による非行・犯行)の逮捕者数がアダムズ市長政権の1年余で84%も増加していることが判明した。
アダムズ氏が市長に就任した2022年1月、薬物事犯逮捕者は740人だった。それが今年6月には1360人に増えている。アダムズ氏は「我々は法の執行者だ。今後も取り締まりを続けていく」と発言。コミュニティーの安全と生活の質の向上に寄与していると主張する。
一方、NYPDが黒人・ラテン系住民を標的に、行き過ぎた取り締まりを実施しているとの批判もある。今年これまでに薬物事犯で起訴されたブロンクス区民の94%は黒人またはラテン系だった。人口統計では85%に過ぎない。先月同区内で、警官が電動自転車に乗ったラテン系男性にクーラーボックスを投げつけ、この男性が転倒して死亡するという事件が起こった。警官は20ドル相当のクラック・コカイン販売を捜査中だった。NYPDは男性が容疑者であったかを明らかにしていない。
ブロンクス区内では重罪の疑いで逮捕された薬物事犯容疑者が後に軽罪の疑いに引き下げられることが多い。起訴に至らないこともあり、「もともと逮捕すべきでないケースが多く含まれているからで、驚くべきことではない」と指摘する弁護士もいる。(19日、ゴッサミスト)

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