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「白人とアジア系を不当差別」と提訴
多様化図る特定人種優先入学制度で

保守系法律団体「パシフィック・リーガル・ファンデーション」は17日、STEM(化学、技術、工学、数学)分野の多様化を図るために、特定人種の生徒を大学の科学技術プログラムに優先的に入学させるニューヨーク州の制度「科学技術エントリープログラム(STEP)」を巡り、同州北部地区連邦地方裁に提訴した。白人やアジア系米国人の一部の生徒を排除しており、憲法の平等保護条項に違反していると唱えている。
同制度では、対象となる中学1年生~高校3年生の生徒は、地元大学での夏期特別コースやカウンセリング、研究・インターンシップ体験、入学手続きの支援を受けることができる。黒人、ヒスパニック系、ネイティブ・アメリカンの生徒は、家庭の所得を問わず自動的に同制度の対象となる一方、白人とアジア系の生徒は、家庭の所得が基準を下回る場合のみ対象となる。
これを踏まえ、原告側は所得基準を上回る白人やアジア系の志願者を不当に差別していると主張する。「億万長者のヒスパニック系の子供にはSTEPに応募する資格があるが、州の低所得基準ぎりぎりの収入しかないアジア系の子供には、人種や民族的な理由だけで、応募資格がない」と強調。STEPプログラムの対象に「人種的分類や基準」を使用することを阻止するよう、同州に求めている。(17日、チョークビート)
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