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凶悪犯罪増加・逮捕者減少続く
夏に向けさらに懸念

ニューヨーク市警察(NYPD)の集計で、ほとんどの凶悪犯罪が増加、逮捕者が減少という傾向が先週も見られた。5月31日、ニューヨーク・ポストが報じた。
5月30日までの1週間で、犯罪件数は昨年同時期比15.1%の増加だった。重窃盗罪は39%増えて656件、窃盗も26.9%増の269件だった。公共交通機関での犯罪は105.6%の倍増、ヘイトクラムは366.7%と4倍も増えている。銃犯罪は43.5%増、銃犯罪の犠牲者も45.5%増だったが、前週より増加率は低かった。前週24%減少したレイプ事件は8.7%増加した。ローワーイーストサイドでは5月28日に37歳の男性が手製のナイフで刺殺される事件も。ただし、殺人自体は13人から6人に半減。窃盗は21.3%減った。この間、凶悪犯罪での逮捕者は前週より20%少なく、とくに銃犯罪の逮捕者は42.4%の減少となった。
ベテラン警察官は「雨に救われた。外に出る市民が少なかった」と指摘。もう1人の警察官も「暖かくなれば、状況は変わる。夏に雪でも降ってくれればありがたいのだが」と顔を曇らせる。市長選に出馬中のエリック・アダムス・ブルックリン区長も「夏の訪れが近い。すでに凶悪事件が多いのに、これ以上増えるのは納得できない」とコメント。NYPDの警察官を歴任したこともあり、「市民の安全が繁栄の礎だ」と力説した。
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