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子供にウイルス大流行の懸念
デルタ株とRSウイルス「クラスターの恐れ」

米医療関係者は、デルタ株とRSウイルスが同時に大流行する可能性があると懸念を示している。RSウイルスは子供が感染しやすく、肺炎や気管支炎を発病させる可能性がある。1日、ニューヨークタイムズが報じた。
RSウイルスの流行は通常、秋から始まる。しかし、米疾病対策センター(CDC)によると、今年はRSウイルスによる症例が6月初めから徐々に増加し、7月には急増もしている。感染すると、くしゃみや鼻水、せき、熱など風邪の症状が出る。テキサス州ヒューストン市のテキサス小児病院のヘザー・ハック医師は「幼児からティーンエージャーまで、コロナによる入院が増加している。RSウイルスによる患者数も冬のレベルだ」とツイートしている。フロリダ州やルイジアナ州でも同様の状況が見られる。RSウイルスの流行は、コロナ対策による都市封鎖(ロックダウン)で免疫ができなかったからだと指摘する専門家もいる。
米国内では過去2週間で、コロナ新規感染者が148%も増加。入院も73%増えている。その主因は感染力の強いデルタ株。そんな中、テキサス州のアボット知事は地方自治体によるコロナワクチン義務化を禁じており、マスク着用の求めにも反対している。「この状況下で学校が始まれば、クラスターが発生する恐れがある」とハック医師は危惧する。
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