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性的虐待、R・ケリー裁判開始
被害女性6人が証言へ

長年にわたり、女性や少女への性的虐待の疑いがもたれているR&BシンガーのR・ケリー(本名ロバート・シルベスター・ケリー)被告(54)の初公判が18日、ブルックリン区の連邦裁判所で開かれた。ニューヨーク・タイムズが同日、報じた。
ケリー被告は、子どもに対する性的搾取や誘拐、強制労働に基づく不正利得罪、売春を目的に州境を超えて女性を移動させるのを禁じた「マン法」違反8件で起訴。無罪を主張している。ケリー被告は2019年7月、これらの容疑で逮捕された。ただ新型コロナウイルスのパンデミックと、他州での裁判スケジュールの関係で裁判は延期されていた。今回の裁判は、6人の匿名女性の証言を中心に進められる。
女性らは、身体的虐待や心理的操作を受け、食事やトイレの時間を制限されるなど、生活の多くの面でコントロールされていたという。検察側は、同被告が27歳のころ、歌手の故アリーヤさん(当時15歳)を妊娠させたため、年齢を18歳とする偽IDを取得して結婚許可証を取得できるよう、イリノイ州の公務員に賄賂を渡したことについても言及する意向だ。
ケリー被告は08年の児童ポルノ罪裁判では、無罪となった。19年には、ケリー被告の性被害にあった女性たちの告白で綴られるドキュメンタリー「サバイビング・R・ケリー」が放送された。
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