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海運・物流価格、上昇の見通し
サプライチェーンの混乱続く

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、来年も海運や物流のコストは上昇する見通しだ。世界各地で輸送を確保しようとする動きを受け、サプライチェーンが混乱し、コストが高騰。各企業は海運・物流価格のさらなる上昇に備えているという。ウォール・ストリート・ジャーナルが19日、伝えた。
輸送・物流業者は契約価格の大幅な引き上げを要求。高水準が続く輸送需要は物流の容量を上回っており、業者側は新規契約の交渉時に、価格を吊り上げる可能性があるとの向きがある。両業界からは「今年初めの契約価格の2倍になるのではないか」(海上輸送業)、「2022年の契約運賃は22桁の伸びを示すと予測している」(トラック業者)などの見方が交錯する。
民間調べによれば、全米で道路や鉄道を使った商品の国内輸送料金は、全体的に昨年から約23%上昇したとしている。海上輸送やトラック輸送などについても今年に入って、急激に上昇した。ただ、こうした物流業者は、コロナの影響による労働市場が低迷し人手不足が深刻化する中、働き手を求めており、給与上乗せによるコスト増につながるとの指摘もある。
コロナ禍で一気に増大した家庭や企業への宅配を巡り、フェデックスとUPSは来年の料金の大半について、平均5.9%値上げすると既に発表。年間4.9%を超える値上げは88年ぶりという。
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