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地下鉄内で殺人8件・暴行461件
1997年以来、最多

ニューヨーク市警察(NYPD)は地下鉄システム内で昨年、殺人が8件、重罪暴行事件が461件発生したと発表した。いずれも統計を取り始めた1997年以来、最多となっている。23日、ニューヨークポストが報じた。
地下鉄の利用者100万人当たり犯罪は2.46件。2019年の1.47件を大きく上回る。1月1日に就任したアダムス市長は、事務処理をしている警官に地下鉄内のパトロールをさせる方針を明らかにしたが、まだ犯罪は減っていない。プラットフォームから線路へ押し出されて死亡したミッシェル・ゴーさんの事件は記憶に新しい。
ニューヨーク市の地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)のリーバー局長は同日、安全性に関してアダムズ氏と意見を交わし、警官を地下鉄の車内や構内に配備することで合意した。「利用者が不安を感じる場所に重点を置く。市長は交通警察官に加え、地上のパトロール要員を地下鉄に振り向けて、犯罪対策を強化することを約束した」とABC7のインタビュー番組の中で話した。
昨年12月には重罪が11月の235件から194件に減少、強盗も88件から58件に減り、多少好転が見られた。重窃盗や暴行も減ってはいるが、殺人が1件、婦女暴行は4件だった。MTAによると1月平日、平均の地下鉄利用者数は230万人だったという。

地下鉄の駅車内や構内をパトロースする警官(Photo: NYPDの公式ツイッター(@NYPDTransit)より)

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