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コロナ治療薬を即日、無料宅配
「感染者が外出しないように」

ニューヨーク市のアダムズ市長は30日、コロナ治療薬の即日無料宅配を開始すると発表した。同日ニューヨーク・タイムズが報じた。
対象となるのはコロナ検査の陽性反応者で重篤になるリスクが高い市民。医者からの処方箋がある場合に限る。アダムズ氏は「コロナ感染者が外出しないように」と目的を説明した。 市は遠隔医療サービスを行うアルト・ファーマシーと提携。ファイザーの「パクスロビド」とメルクの「モルヌピラビル」を供給する。
どちらも経口の錠剤で、米食品医薬品局(FDA)は前者を12歳以上の既往症のある患者に対して承認。高リスクの大人には後者を使うことも認めているが効果が低いとしている。安全リスクの可能性があることも指摘している。いずれの薬も供給は不足気味。市がどれだけの供給を確保しているかは不明だ。それでも市の医療関係者は、コロナ・ホットライン(212−268−4319)に電話するよう呼びかけている。
市内では29日までの1週間で陽性反応率が4.8%。今月第一週の20%から大きく低下した。入院患者や死者も減少している。これはワクチン完全接種率が大人の85%、5歳以上の子供の50%に達していることが大きい。アダムズ氏も「我々は勝利しつつある」と強調した。

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