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米ロ二重国籍の女スパイを起訴
プーチン大統領と連絡取り合う

ニューヨークの検察当局は8日、ロシア政府のスパイとして、米国内で工作員活動を展開していたとして、米ロ二重国籍のエレナ・ブランソン容疑者(61)を起訴したことを明らかにした。ニューヨーク・タイムズが報じた。
起訴状によれば、ブランソン容疑者は外国からの資金援助を基に米国で政治活動を行う「外国代理人」の登録を怠った。また、少なくとも2011年以後、プーチン大統領と連絡を取り合いながら、ロシア当局者が米国の政治家や実業家にロビー活動を行うための会合を手配したりしていたという。
これらについて、2020年9月に米連邦捜査局(FBI)捜査官から受けた事情聴取で、ロシア政府からの要請に基づいた活動ではないと虚偽の供述をしたとされる。ブランソン容疑者はその1カ月後に出国してモスクワに向かい、米国に戻っていないという。ニューヨーク市内で運営していた組織「ロシアン・センター・ニューヨーク」を足場とし、ロシア政府から数万ドルに上る資金を援助され、本国からの指示を受けていたとしている。
起訴状では、ブランソン容疑者がニューヨーク州の上院議員との人脈を構築していたとも指摘。「上院議員がロシア政府の代表団との面会を望んでいる」などとする内容をメールで送信したともされる。米国の若者向けに「I Love Russia」とのプロパガンダキャンペーンも主導していた。
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