来週、月曜はいよいよ新大統領の就任式ですね。さてさて、これからどのような4年になるのでしょうか?
政権交代直前にはいろいろと動きがあるものですが、今週も世界を巻き込んで、様々な動きがありました。イスラエルとハマスは、停戦に合意し、15か月あまりにわたる紛争が止まりました。この間、ガザの約70%の建物が毀損し、46,00人以上の人が亡くなったそうです。一方で、ウクライナ戦争はまだ続いており、20日からのダボス会議を前に、World Economic Forumも、「戦争」を2025年一番のリスクに挙げています。
二大大国である米中関係においても、足元のTiktok禁止問題(トランプ新大統領は、90日間の猶予期間を示唆していますが。マスク氏が買収するという噂もでていますね。)や米国政府関係機関への頻繁なハッキングなど、米国国内安全保障の観点からも両国の対立が続いているように思います。中国は、さらに年頭挨拶で、習近平国家主席が、台湾の再統合は“誰も止められない”と昨年以上に語気を強めており、実際に、台湾海峡に毎日のように軍隊を出して、台湾に圧力もかけていますので、東アジアにおける地政学的リスクもさらに高まっているように思います。トランプ新政権は、対中関税の大幅増を公約にしています(2024年の中国の貿易収支は、国内景気低迷による輸入の伸び悩みもあり、過去最高の約1兆ドルですしね。。。)ので、経済においてもますます両国の対立は深まるように思います。
またアメリカ国内においても、就任翌日の火曜日には、シカゴで不法移民追放活動を開始するとのことで、国内でも過激な主張が増えることが懸念されます。(おそらく実際の追放数は、政府のキャパ制約によりそこまで大きくならないと思われますが。)トランプ氏返り咲きの要因となったインフレによる生活苦に関しては、インフレ自体はだいぶ落ち着いているものの予断を許さず、今後の関税政策や政府の財政赤字継続(それとも、マスク氏などの“Department of Government Efficiency”が活躍?)などによって、インフレの再燃や、国内の分断がさらに深まることも懸念されます。国内の分断による不満は、コロナ期間中の”アジアン・ヘイト“のように、往々にしてマイノリティー(社会的弱者)に向かうことがありますので、その点でも気をつけておきたいと思います。
いずれにしても、アメリカの新大統領就任に関わらず、AIを中心とする技術進歩は進みますし、世の中も大きく変化することと思います。人生一回きりですので、やれることをやりながらこの一年を楽しめればと思っています。同時に、このように変化の激しい環境では、“頼れる仲間”の存在が一番重要かと思いますので、情報提供だけでなく、実際にコミュニティの一員として、少しでも皆さんの日常のお役にたてればと思っています。
というわけではないですが、DAILYSUNのウェブサイトも新しくなりました。ぜひぜひ、皆さんもお気軽にサイトにもお立ち寄りください。では引き続きよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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