もう早くも2月ですね。「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもので、特に1月は過ぎるのが早いような気がします。よく言われるように、単に歳をとったからか、単にやることが多すぎるのか、かはわかりませんが。自分で忙しくしておきながらではありますが、クリエイティブさと成果をきちんと見極めるためには、なるべく“余裕のある時間”をつくろうとしています。(ちなみに、“退屈”とは、“意欲があるものの、身の回りのものでは、それを満足させることができないという、モチベーションに基づく感情だそうで、自然と”退屈さ“を感じるまで、気を充実させるのも大事ですよね。)
今日は、少し残念なニュースから。先週は、先々週よりも少し暖かくなり、明るい時間が少しずつ長くなってきて、ようやく春の訪れを感じられると喜んでいたところ、本日Groundhog Dayにおいて、ウッドチャック(英語では、Groundhog)のPunxsutawney Philによると、まだ冬がこの後6週間は続いてしまうそうです。。。1月は、非常に寒かったですが、実際に1月は2014年以来の寒さで、1月21日は過去30年近くのうちで2番目に寒かった日ということです。残念なニュースですいません。(ちなみに、Punxsutawney Philの予測の正しさは、統計的分析方法にもよりますが、35-40%にも及びます。)
今週は、「NY州、教育支出増加も学力アップ見られず 私立校生徒への補助など教育改革を」という記事がありましたが、NY州が生徒1人当たりに使う補助金等が$36K(=550万円, 全米最高)というのには驚きました。2022年の4年生の学力テストでは、読解力では全米32位、数学にいたっては46位にも関わらず。一方で、日本の場合、2019年と少し古いデータではありますが、基本的に幼稚園から中学まで年間100~120万円ぐらいであり、最新(2022年時点)のOECDによる学習到達速度調査によると、数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの3分野ですべて世界トップレベルにあります。とすると、やはりNY州には改善の余地は大きいように思います。
ただし、こちらは基本的に地域ごとでの教育予算であるために、地域によって教育レベルは大きく異なります。(例えば、日本人の多いWestchesterのScarsdale High Schoolなどは、常に全米トップレベルですしね)また日本の方は、教育に熱心な方が多く、また安全な地域に来られる方が多いので、州全体の動向というよりも、ある特定の地域の教育水準などを見るのが適正かと思います。実際、DAILYSUNとしても、いかにNYにおける重要なニュースを、日系コミュニティに対して有益かつ有用な形に“翻訳”して提供できるかが重要であると考えており、その編集作業に勤しんでいるつもりではあるわけですが。
また「NY移民社会、不安と恐怖で混乱 不法移民摘発スタート、全米に1400万人」という記事もありました。そもそも、不法移民が全人口の5%近く(日本の人口で考えると、600万人)ということが課題ではありますが、不法移民、難民、亡命申請者も異なりますし、DACAなどの滞在許可保持者なども異なりますし、今後の“合法な”ビザの問題にも影響を与えると考えられるので、きちんと課題を整理したうえで、今後も注目が必要かと思います。
来週はNew York Fashion Weekもありますし、いろいろと予定があるかと思いますが(NYですからね)、まだ冬もしばらく続きますし、時には“退屈さ”も感じながら、自分らしい時の流れを過ごされるのはいかがでしょうか。 ではよい一週間をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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