2025年3月21日 NEWS DAILY CONTENTS

NY州議会、公共の場でマスク禁止検討 個人の特定困難、犯罪の隠れ蓑に

ニューヨーク州のホークル知事は19日、州議会に対し、公共の場でのマスク着用を州全体で禁止する何らかの措置を講じることを求めた。ニューヨークタイムズが同日、伝えた。

Dollar Gill / Unsplash

パレスチナ自治区ガザでの戦争に対する大学キャンパスでの抗議デモが激化する中、「マスクの着用禁止」は、激しい論争の的となっている。マスクの着用はパンデミック時に一般的になったが、抗議活動家らが、当局から身元を特定されないようにマスクで顔を隠していると指摘する声も上がっている。コロンビア大学での抗議活動のリーダー的存在であり、マスクを着用しないことで目立っていたマフムード・ハリルさんが連邦捜査官に拘束され、国外追放の危機に直面しているが、顔を隠さずに活動するハリルさんの姿は共感を呼んでいる。

ホークル知事は、医療および宗教上の理由による例外を認めるべきだとする一方、銀行強盗や地下鉄での暴行犯がマスクを着用していた場合、監視カメラがあっても逃げおおせる可能性があると指摘。「マスク着用者による犯罪行為は、非常に悩ましい問題だ。これは公共の安全を守る上で、非常に重要だ」と強調した。

ナッソー郡では昨年8月、医療および宗教上の例外を除き、公共の場でのマスク着用を禁止する地方条例が可決されている。

編集部のつぶやき

パンデミック以降、フードをかぶり、マスクをしていても、誰も“不審者”とは思わなくなりましたよね。防犯カメラに映った事件の容疑者を見ても、フード+マスク姿が圧倒的に多かったように思います。公共の安全を守るという点ではホークル知事の考えに賛成ですが、免疫力が低くなりがちな高齢者も「医療上の例外」に含めるべきではないでしょうか。(A.K.)

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