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大気汚染度が最低に まだ改善の余地も
ニューヨーク市の大気汚染は過去10年間で最低レベルとなったが、さらなる改善が必要であることが、米国肺協会(ALA)が25日発表した最新のデータにより明らかとなった。
ALAによる全米都市を対象とした「空気の質」に関する調査で今回、ニューヨーク市の評価はCまたはDだった。市や連邦政府の規制により大幅に改善されており、今回はALAのデータが残る過去13年で最低レベルという結果となった。
ALAのマイケル・セイルバック氏は、汚染の原因は「原発や工場などから排出される汚染物質や、車の排気ガス」と指摘。ここ数年でより多くのニューヨーカーが公共の交通機関を使い通勤通学をするようになったほか、企業などに対する規制の厳格化が奏功の要因となった、と語る。
さらに、同市のマイケル・ブルームバーグ市長が掲げる緑化運動「PlaNYC」も2030年の達成を目処に日々前進しており、「ニューヨーク市の環境が今後ますます良くなる」と想定する。
だが、問題はまだある。今回の調査で、スタテン島のオゾンレベルは不合格のFと評されたほか、ブロンクス区は粒子汚染が顕著だったため
〝メトロエリアで最も汚染された地区〟に位置付けられた。
ウッドハル・メディカル&メンタルヘルスセンター小児科医長のルイス・ロドリゲス氏は、汚染された空気を吸うことで、息切れ、咳、胸の痛み、喘息などを引き起こし、死に至る場合もあると指摘する。
2010年に11歳の息子を喘息で亡くしたブロンクス区在住のトレイシー・ティラドーさんは、自身も喘息に苦しんでいると言い、「地域や学校でも汚染や弊害についての認識教育を行ってほしい」と述べ、行政にも積極的に大気汚染の改善運動について協力するよう訴えた。
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