ニューヨーク市政監督官のビル・デ・ブラシオ氏(51歳)が27日、11月に行われる次期ニューヨーク市長選への立候補を正式に表明した。
デ・ブラシオ氏は同日、ブルックリン区パークスロープの自宅前で妻のシャレインさんと息子のダンテ君と共に会見を開き、メディアや支援者らに向け「私は地域の、地域のための、地域による行政を作る」と宣言。全ての市民の声が政府に届くような民主政治を実践すると誓った。
また12年続いてきたマイケル・ブルームバーグ氏率いる現政権について、公共における禁煙の強化や肥満問題への取り組みを高く評価した。だが、ブルームバーグ政権は富裕層を優遇し、中間層以下の市民のニーズをないがしろにしてきたとして批判し、今後ニューヨーク市に必要なのはコミュニティーの声に耳を傾け、5つの行政区を平等に扱う新しいアプローチであると強調した。
同氏は公立学校に息子を通わせる親として、また教育委員会委員の経験を活かし、市と保護者が親密な教育システムを構築することを約束した。
民主党有力候補と囁かれている市議会議長のクリスティン・クィン氏と前回の市長選でブルームバーグ氏に敗れた市会計監査官のビル・トンプソン氏に関しては、「現市長の政策を持続するだけ」と指摘した。
アフロ頭の息子はインパクト大各メディアで話題に
27日に次期ニューヨーク市長選への出馬を正式に表明した市政監督官のビル・デ・ブラシオ氏だが、会見に同伴したアフロ頭の息子ダンテ君(15歳)が各メディアで話題となっている。
ダンテ君は天才ギタリストとして今なお名を馳せるジミ・ヘンドリックスを敬愛しているといい、同日も同氏を彷彿させるヘアスタイルで登場した。
米紙ニューヨーク・タイムズはダンテ君の髪型を取り上げた記事を掲載したほか、SNSのフェイスブックやツイッターなどでは、「ダンテ君の髪型がオシャレ」というものや、「父親の市長選よりこっちの方が気になる」などの声も多数聞かれ、注目が集まっている。
これについてデ・ブラシオ氏も「息子がジミ・ヘンドリックスが好きだから、最近は自分も良く聴くようになった。ほかにもボブ・ディランやボブ・マーリー、サードワールド、トーキング・ヘッズなどジャンルを問わず幅広く聴く」と述べ、バラエティーに富んだ音楽嗜好の一面も覗かせた。
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