6月22日【気になったニュース】日本の大学の国際展開における新たな取り組み。

森大使にもNINEJPへの協力を依頼。北海道大学、東京科学大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、広島大学の代表者の方々と共に。
皆さん、一週間お疲れさまでした。今週もいろんなニュースがありましたね。今月13日に始まったイスラエル-イラン戦争は、ついにアメリカが直接イランの核施設に攻撃するという新たな局面を迎えました。これにより、イランの核保有リスクは下がったかもしれませんが、様々な形でアメリカ(人・権益)に対する攻撃やテロのリスクは高まったと思われます。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻が今週も続き、ウクライナによると、ロシア兵の被害は百万人に達したと言われており、同じくイスラエルによる攻撃が続くガザでは、50万人が飢えに苦しんでいると言われています。今回アメリカが、“戦争”に参加したことにより、今後ますます世界の不安定さが増すことが懸念されます。
アメリカは、日本にも国防費をGDP比で、25年度の1.8%、27年度の2%目標に対し、5%まで増額するように要求していますが、このGDP比5%という水準は、ヨーロッパでいうと(ナチス・ドイツの急激な軍事費増加に対応した)1930年中ごろの水準に匹敵します。(イギリスの軍事費は、1933年2.2%から、1938年にかけて6.9%に急増)昨年、ノーベル財団は、戦後80周年を迎えるなか、平和維持の想いもこめて被団協に平和賞を授与しましたが、世界はまさにノーベル財団が懸念していた方向に進んでいるように思われます。もちろん、自衛のための準備は必要ですが、唯一の被爆国として戦争の悲惨さを知っているからこそ、戦後80周年を迎えた今年に、日本として平和の重要性を訴えることが、(日本にとっても)より一層重要になってきているように思います。
ちなみに、今週はBostonで行われていたBIO Internationalというバイオテックにおける世界最大の展示会に参加してきました。今回印象に残ったのは、企業よりも、国のパビリオンが目立ち、各国が国を挙げてバイオ産業のプロモーションに力を入れているというところでした。創薬が主要産業である欧州や韓国、台湾が非常に熱心なのはもちろん、ブラジルやサウジアラビア、アブダビといった国も非常に力の入ったパビリオンとなっていました。一方で、日本のパビリオンに関しては、主要創薬国であるにも関わらず、全体の見栄えや企業・技術紹介の仕方なども含めて、非常に課題があるように思いました。これは、毎年1月に開催されるConsumer Electronic Showでも、以前同様の印象を抱いていただけに残念な想いがしました。やはり、マーケティングなので、一目をひかないことには、始まらないですしね。
一方で、今回のBIOは、“日本の主要大学が一体となってグローバルに通用する事業を生み出す”というプロジェクト(=NINEJP)における第一弾の活動でもありました。日本の世界競争力ランキングが35位に留まり、大学ランキングにおいても東京大学が28位、京都大学が55位に留まるなど、単独では厳しい面もあります(Yaleの発表も見ましたが、世界から集まった多国籍チームで、このあたりも日本の大学との格差を感じました。。。)ので、そこは今回のBIOにおける各国の取り組みなども参考に、“いかに顧客目線で、魅力を伝えるか?”も意識してもらえればと思いました。
昨日も暑かったですねえ。今週で学校も終わり、夏休みになったとはいえ、急にこの暑さに慣れろと言われてもなかなか大変ですね。せっかくの機会なので、エアコンの調子を確かめるためにも、一日ゆっくりと家で過ごすのもいいかもしれないですね。では引き続きよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚

北海道大学、東京科学大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、広島大学の代表者の方々と共に。
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