アメリカ独立戦争の “最初の勝利の地” として知られるタイコンデロガ(Ticonderoga)が、スミソニアン誌の「2025年に訪れるべき小さな町」に選ばれた。ニューヨーク市から車で北に約4時間、歴史と自然、体験が詰まった穴場の町だ。

魅力1.
アメリカの歴史好きにはたまらない
アメリカ独立戦争が始まったばかりの1775年5月、アメリカ軍が、イギリス軍が守っていた「フォート・タイコンデロガ」を奇襲し、アメリカ側にとって初の攻勢による勝利となった。大量の大砲を確保し、後のボストンからの英軍撤退にもつながった。
2025年はその戦いからちょうど250年、さらにこの要塞が歴史遺産として保存されてから175年という記念の年。これに合わせて、フォート・タイコンデロガでは年間を通じてさまざまなプログラムが展開されている。
見どころは「Real Time Revolution」と名付けられた戦闘の再現ショー。18世紀の衣装や武器、仕立てや靴づくりの実演などもあり、まるで当時にタイムスリップしたような没入感が味わえ、館内では特別展示「A Revolutionary Anthology」も開催中。ここでは、フランス軍士官のコートや初期アメリカ陸軍の訓練マニュアル、ボストン士官候補生の制服など、貴重な史料が一般公開されている。
魅力2.
自然アクティビティがいっぱい
タイコンデロガは、モホーク族の言葉で「二つの水が出会う場所」を意味し、その名の通り、ジョージ湖とシャンプレーン湖という2つの美しい湖に挟まれているのが特徴。
周辺には、マウント・ディファイアンスのハイキングコースや、ジョージ湖畔のブラックポイント・ビーチでの水遊びなど、自然を楽しめるアクティビティが豊富にそろっている。
魅力3.
ダイナーやロケ地など、街歩きも楽しい
ダウンタウンのモンカルム・ストリート沿いには、50年代風のダイナー「バーレイズ・ランチョネット」や、映画「スター・トレック」のオリジナルセットツアーまである。歴史とポップカルチャーが混在するユニークな町だ。
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