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米疾病対策予防センター(CDC)は3日、インフルエンザ予防のために現在使用されているワクチンは、今冬にかけて流行するとみられているインフルエンザにはあまり効果がないだろうとの見解を発表した。
CDCが各医療施設に宛てて発行した注意書によると、10月1日から11月22日の間に採取されたインフルエンザウイルスのサンプルを分析した結果、2014年~15年冬用のインフルエンザ予防ワクチンには、現在流行中のA型インフルエンザウイルス(H3N2亜型)に効果がある成分が半分以下しか含まれていないことがわかった。また、CDCによると、現在、インフルエンザ感染者数はまだ少ないが増加傾向をみせており、ほとんどの州でA型への感染が報告されていることから、今冬はA型が流行するものと予測されている。
A型(H3N2)の流行は、同じA型インフルエンザウイルスでもH1N1亜型のものやB型インフルエンザよりも、入院率や、感染に関連した高齢者や幼児の死亡率が増加する傾向にあるという。
CDCは、各医療施設に対し、ロシュ社のタミフルやグラクソスミスクライン社のリレンザなどの抗ウイルス薬の準備をするよう強く勧めている。これらの薬品の効能については疑問視する声も聞かれるが、感染後直ちに服用を開始すればもっとも効果があるとCDCは注意書に記している。
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