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もうすぐ学校も冬休みに入りますね。アメリカの冬休みは夏休みと比べてずっと短いのですが、そのタイミングに合わせて日本に一時帰国する人は意外と多いものです。せっかく日本に帰るのなら、あれこれ買い込みたくなるのが海外組の“さが”。中でも心底「買ってきて良かった!」と思ったのが、日本の常備薬です。

医療費が高く、専門医に診てもらうためにはプライマリーケア・ドクターの紹介が必要なアメリカではセルフメディケーションの文化が根付いており、軽い不調はOTC(市販)薬で対処します。だから常備薬は思った以上に心強い存在なのです。今回は、一時帰国の際に買っておくと絶対に役立つ、選りすぐりの薬を5つ、ご紹介します。
◆抗菌アイリス|ピンクアイ(結膜炎)の強い味方

抗生物質無添加。抗菌作用のあるサルファ剤(スルホンアミド系)成分で、細菌の増殖を抑えてくれます。アメリカで同様の薬を購入しようと思ったら、抗生物質と同じ扱いを受けるので、医師の処方せんが必要です。
花粉症の季節は特に、子どもがピンクアイ(結膜炎)になると学校に行けず本当に大変ですよね。しかもアメリカでは軽症でも受診が必要で、予約がすぐ取れないことも…。そんなとき、この「抗菌アイリス」を早めに使うと、炎症・かゆみ・充血を落ち着かせることができます。常備しておくと安心度が段違い!
◆葛根湯|寒気を感じたときの初期ケア

成分の一つの麻黄「Ephedra=発汗し風寒を散らす生薬」が以前、ダイエット薬に悪用されたせいで、アメリカでは麻黄を含む内服サプリが販売禁止になっています。つまり、アメリカでは葛根湯の代わりになるものは、ほぼ手に入らないということ。これだけでも買ってくる価値ありです。
「寒気がする」「体が重い」と感じたとき、寝る前に葛根湯を飲むとぐっすり眠れて、翌朝はスッキリ。
葛根湯はウイルスを殺す薬ではなく、体を温めて血行を良くし、軽い発汗を促すことで風邪の進行を抑える漢方薬です。首・肩の凝り、寒気を伴う風邪の初期には特に効果的です。
◆パブロンエースPro-X|夜の咳に効く即戦力

ジヒドロコデイン(Dihydrocodeine)配合で、軽い鎮静作用があります。せき反射の過敏さが落ち着き、全体的に“ふっと楽になる”感覚があります。しかもこの成分、アメリカでは処方せん薬なので、簡単には買えません。
咳が続いて眠れないときに飲むと本当に助かります。病院に行っても抗生物質が不要な場合は「OTC薬で様子を見て悪化したら再受診」という流れが多いので、この薬はとても心強い存在です。
◆オロナインH軟膏|一家に一つの万能ケア

オロナインの殺菌成分・クロルヘキシジンが傷の感染を予防し、油分が皮膚を保護するため、切り傷・軽いやけど・乾燥・吹き出物など、これらをまとめてケアできる“万能”軟膏です。アメリカの軟膏は、傷用(抗生物質入り)は、Neosporin、保湿用は、Aquaphor、Vaseline、やけど用はBurn Gel / Aloe gelというように用途で分かれていて、オロナインのように、一つで全部をカバーするタイプは、ほぼ「ない」と言ってもよいでしょう。
料理中にやけどをすることが多いのですが、塗るとスッと痛みが和らぎ、治りも早いようです。冬に手の甲やかかとがカサついたときも、しっとりと潤います。
◆ヘパリーゼS|疲れた肝臓にしみるサポート

まるで肝臓をそのまま絞って入れたような効き目で、なんとなく疲れ気味のときにおすすめの強壮剤です。ヘパリーゼのように有効成分(肝臓水解物+シゴカエキス+ビタミンB群)を組み合わせた製品は、アメリカにはありません。こういう肝臓ケアの“レスキュー隊”のような、疲れに効く強壮剤のコンセプト自体が日本特有なんですね。

これらの日本の常備薬には何度も助けられました。一時帰国の際にそろえておくと、いざ、というときに心強い味方になってくれます。
【今日のひとこと】
冬休みに日本に一時帰国しても、大みそかにおそばを食べ、お正月の初夢までしっかり見てからアメリカに戻ってくる方も多いのではないでしょうか。
ところで、Live Scienceの記事によると、白黒テレビの時代に育った人は白黒の夢を、カラーテレビ以降の世代はカラーの夢を見る傾向があるそうです。つまり、夢の“色”の記憶は、その人がどんなメディアに囲まれて育ったかの影響を受けるということですね。また、夢は映画ほど鮮明ではなく、目覚めた後の“思い描き直し”が記憶を左右する可能性もあるといわれています。
さて、皆さんの新年の初夢はカラーでしょうか。それとも白黒でしょうか。

悪い記憶は経験に、良い記憶は思い出に
2025年を気持ち良く締めくくって、素敵な初夢を見てください。そして2026年も、皆さんに穏やかで健康な日々が訪れますように!
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