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一人ひとりの持って生まれた個性(いのち)がすくすくと成長する環境を共に気づきあいながら創造していく〝共育〟を目指す森の家では7日、「第一回 大人のための森の学校 命の調べ」と題した話会を開催した。
まだ雪が残る同日夜、約15人の参加者らはマンハッタンでの子育てにおいて、子ども達のために親が自ら情報をつかみ、ベストな選択は何かと話し合った。
同校の名誉校長であり、ニューヨーク訪問看護サービス・ホスピス緩和ケアにチャプレン(患者訪問とスタッフ教育を兼任するリード・スピリチュアルカウンセラー)として勤務する岡田圭氏も出席した。余命6か月以内と宣告された患者が質の高い毎日を送れるようサポート活動をする岡田氏は、「私たちはこれまでの人生で傷ついたことを引きずって自分や他人を責めていたり、起こりもしない先を心配して今の自分に消極的。今まで自分が体験してきたことの何が自分を支えているかを見つけて活かすことで、今がもっと豊かなものになるはず」と自らの経験を交え話した。参加者は岡田氏の話に耳を傾け、声には出さないものの、それぞれが持っているストーリーが今にも語られそうなエネルギーに満ちていた。
参加者からは「失敗もすべて含めて人を愛し自分を愛し、自分がやりたいことをやっていこうと思った」「日々の体験を良い悪いで判断するのではなく日々成長し続けたい。生きることの本当の意味を考える深い時間だった」との感想が聞かれた。
常に先のことに迷いながらも選択を迫られることが多い、子育て真っ盛りの保護者や教育関係者を中心に集まった人々が、今ここにある命について立ち止まって考える機会となった。
次回はお互いの感想をシェアする時間を持ちたいという声もあり、第2回目の開催に期待が集まった。
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